- 四国最大の人口、東予・中予・南予の3地域ごとに特色あり
- 四国地方の北西部に位置する愛媛県。県名は日本の神話『古事記』に登場する「愛比売(えひめ)」から取られており、「かわいい姫・うつくしい女神」といった意味があります。
四国地方最大の人口数約138万人を抱える愛媛県は、医師数/病院数/一般診療所数の全てにおいても中国地方でトップです。
大規模病院から小・中規模病院、そして診療所やクリニックも豊富に揃っていますから、自分の理想とする働き方に合わせた求人も見つけやすいといえるでしょう。愛媛県は、古くから東予、中予、南予の3地域に区分され、それぞれが特色のある風土となっています。東予、中予地域は瀬戸内海式気候です。温暖で穏やかな天気はとても暮らしやすいところだといわれています。南予地域は、変化に富んだ気候の地域です。
愛媛県の病院数は約150施設、一般診療所数は約1,200施設になります。いずれも四国地方ではトップの充実度です。人口10万人当たりの病院数/一般診療所数に換算しても、病院数は10.1施設、一般診療所数は85.7施設と全国平均を大きく上回ります。
病院施設の中には、病床数が600を超える愛媛県立中央病院や松山赤十字病院、愛媛大学医学部附属病院といった大規模病院から、小・中規模の病院まで多彩に揃っています。四国地方ではもっとも求人に多様性があり、件数も多いところだといえます。
大規模病院が集中するのは、松山市をはじめとする都市部ですが、地方の診療所やクリニックで地域医療に貢献することもできます。
診療科目別の医師状況をみると、内科や外科、整形外科といった科目が多くみられます。一方で小児科医は少なくなっており、15歳未満の人口10万対小児科従事医師数は 147.9 人(全国平均は174.7人)で、全国 40位という状況です。小児科医の充実はこれからの医療課題といえるでしょう。
愛媛県は「宇摩」「新居浜・西条」「今治」「松山」「八幡浜・大洲」「宇和島」の6つの二次保健医療圏から構成 されます。愛媛県の『愛媛県地域医療再生計画』によれば3,503人の医師が働いており、これは人口10万人当たりの医師数でみると全国平均を上回ります(平成25年8月現在)。一方、圏域別の人口10万人当たりの医師数は、松山市のある松山圏域は308.5 人と全国平均の230.4 人を大きく上回っていますが、その他すべての圏域で全国平均を下回ります 。
高齢化の進む愛媛県では在宅医療を受ける患者が増えており、65歳以上の患者の割合は8割以上 になります。そのことから、高齢者の在宅医療に対するニーズが増大しています。このほか、診療科でみると全国的に少ないとされる小児科や産婦人科だけでなく、内科、外科といった比較的医師数の多い診療科も減少傾向 にあります。医師求人は常勤・非常勤ともに幅広い診療科で募集されています。