【CASE3】年収1200万円→1500万円(外科求人)
転勤の多い医局を離れて、家族との時間を大切にした働き方を希望されていました。今ではチームリーダーとしてバリバリ勤務されています。
30代後半・男性(消化器外科)
転職コンサルタントへのインタビュー
先生とのファーストコンタクトについて教えてください。
医局を離れ、首都圏への転居を伴う転職を希望されて、「DtoDコンシェルジュ」に登録いただきました。まず、現地の支店の担当者が面談したうえで、首都圏の担当者として先生に会いに行きました。
東京23区内か横浜から通える範囲で、外科の認定施設を希望されているということで、いくつか求人を用意して面談へ向かいました。
面談ではどのようなことをするのでしょうか。
改めて、転職を希望される背景をうかがいました。一番の理由は、家族との時間を大切にしたいというものでした。医局に所属していると転勤はつきものですが、お子さんもまだ小さいため、引越を繰り返すのも、単身赴任も避けたいというのが願いでした。
医局を退局してしまうとその地域で働くことは難しいため、奥様のご出身の首都圏にある外科専門医認定施設で、バリバリ働きたいとお考えでした。
どのような求人をご提案したのでしょうか。
面談では3つの病院の求人について詳しく説明し、あまり良い印象でなかった1件を除いて2件が残りました。先生の希望エリアにある外科専門医認定施設のリストをお渡しして、関心のある病院をピックアップしていただくよう依頼しました。
外科専門医認定施設のリストから、先生が選ばれた病院へ一通り求人の問合せをしましたが、最初にご提案した3病院以外になかなか良いところが見つかりませんでした。
そこで、先生はすでに外科専門医をお持ちでしたが、専門医を更新するのも認定施設でないといけないと思われて認定施設を希望されていたことが分かりました。外科学会にも確認したところ、当時の更新要件は「過去5年間に100症例以上の手術をしていること」で外科認定施設以外でも問題なかったため、オペ数・外来数ともに充実している病院に広げてご紹介しました。
A病院
病院の規模はコンパクトなものの、機器も整備されていて、オペ数も多い。
B病院
一番組織規模が大きい。駅からは遠いが、病院の近くに宿舎がある。
C病院
希望していた居住地域からは少し離れるが、通勤圏内。症例数は問題なし。
D病院
立地や設備、症例数は魅力的なものの、外科内に派閥があり、分裂しているという事前情報あり。
あまり間をあけずに4病院を2回に分けて見学と面接のスケジュールを組みました。
面接・条件交渉はどのように進めていったのでしょうか。
病院見学と面接は2日にまとめて、2病院ずつ訪問することにしました。まず、D病院、C病院に行きました。
D病院
外科の院長先生と事務担当者との面接の後、オペ室を見学しました。面接では、外科内の分裂の実態についても院長先生からお話しいただきました。先生のお人柄や技量などに対して、病院からはぜひ来て欲しいと、採用に積極的でした。
C病院
病院の近隣であれば住宅補助が出るので、どの辺りまででしょうね、などとお話ししながら、病院へ向かいました。オンコール対応などを考えると住む場所も病院の近くの方がいいですが、奥様の希望されているエリアからは離れてしまいます。先生お一人で決めるわけにもいかないので、4病院の条件が揃った状態で総合的に判断してください、とお伝えしました。外科部長と採用担当者との面接を行いました。
その2週間後、A病院、B病院に行きました。
A病院
これまで見た2つの病院に比べて小規模の病院でしたが、実際に行ってみるとなおさらその印象が強くなったようでした。外科の院長先生と事務長との面接でした。
B病院
初回面談の時から希望順位の高い病院でした。面接の後、オペ室等のほかに宿舎も見学しました。
見学から1週間後、4病院からの勤務条件が揃いました。
最も給与提示額が高かったのはA病院でしたが、定期昇給ではなく、1年毎の見直しでした。
希望順位の高かったB病院は、定期昇給があるものの、予想よりも低い額でした。病院宿舎に補助が出るので、その地域の家賃相場からすると、他の病院とそこまで大きな差はないことも併せてご説明しました。
D病院では面接での印象から考えるともう少し望めそうでしたが、決め手になる提示額ではありませんでした。
面接と見学での印象、勤務条件をもとに、ご家族で話し合っていただくことにしました。
内定から入職までの流れを教えてください。
「研究日や家族と過ごす時間の確保、給与、手術件数、当直回数と負担具合、通勤形態など、総合的に熟慮した結果、C病院に決めました」、と先生から連絡をいただきました。
距離の問題も、家族会議の結果、住宅補助の出ないエリアに住むことで決定されたそうです。
その後、入職前の顔合わせも兼ねて、11月に理事長と面談を行い、1月に入職されました。
入職後の様子はいかがでしたか。
スタッフともすぐに打ち解けて、トラブルなくスムーズに入職されました。
外科の先生の傾向として、同じ病院で長く勤めるより、ある程度経験を積まれたら、他の病院へ移る方も多いものです。そのため、入職前は、2~3年経ったらまたお世話になるかもしれませんね、ともお話ししていました。
3年以上が経ちましたが、中堅のチームリーダーとして、難しい症例などの執刀や、若手外科医の手術の指導をしながら、バリバリ活躍されているそうです。
「しばらく転職するつもりはありません、すみません」と言われてしまいました。
コンサルタントとしては、いきいきと活躍されているのが何より嬉しいです。
成功事例
Case 1
40代後半・男性(整形外科) 整形外科求人
年収1,600万円
年収1,800万円
「もう少しゆったりと働きたい」という先生の希望に対して、地域に詳しい担当者が協力しながら働き方をご提案しました。入職後は、病院からの評価が高く、双方にとって満足度が高い結果となりました。
Case 2
40代前半・男性(整形外科) 整形外科求人
年収1,800万円
年収2,000万円
先生の希望であった「スポーツ整形の専門外来」を、医療機関側に交渉し新設してもらいました。入職後は他科とも連携を深め、意欲的に勤務されています。
Case 3
30代後半・男性(消化器外科)外科求人
年収1,200万円
年収1,500万円
転勤の多い医局を離れて、家族との時間を大切にした働き方を希望されていました。今ではチームリーダーとしてバリバリ勤務されています。
Case 4
50代後半・男性(消化器外科)クリニック院長求人
年収1,800万円
年収2,200万円
大学で指導的立場にあった先生が、「在宅医療」で新たな生きる道を見つけ、今ではクリニックの院長としてイキイキと活躍されています。
Case 5
60代後半・男性(麻酔科)麻酔科部長求人
年収1,600万円
年収2,000万円
ネックになると思われた年齢がプラスに働き、麻酔科だけでなく、他科とのコーディネート役としてもやりがいを見つけ勤務されています。