山梨県は「中北(甲府市など6市1町)」「峡東(山梨市など3市)」「峡南(市川三郷町など6町)」「富士・東部(富士吉田市など4市2町6村)」の4つの二次医療圏によって、県土をほぼ東西南北に分割する形で構成されます。人口10万人に対する病院数は7.2と全国平均の6.7をやや上回りますが、医療施設従事医師数は222.4と全国平均の233.6を下回ります。ただし、中北医療圏(282.9)と峡南医療圏(114.3)とでは2倍以上の著しい地域格差が存在し、県内には無医地区が5市町村8地区、準無医地区が7市町村12地区存在します。また、産科・小児科・救急など特定科目の医師不足も大きな問題です。
こうした問題を解消するため、山梨県では地域医療を担う医師の養成・確保に注力しており、特に地域医療に意欲のある県外在住の医師に対して、主に常勤医としての転職を積極的に推奨・支援する体制を整備しています。産科・小児科・救急はもちろん、全科目に対する求人募集も盛んです。
山梨県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 山梨県 | 全国 | 山梨県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1396万円 | 1227万円 | 169万円 |
女性 | 1212万円 | 1016万円 | 196万円 |
山梨県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 山梨県 | 全国 | 山梨県-全国 |
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退職医師の補充 | 12.70% | 17.50% | -4.80% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 24.80% | 27.80% | -3.00% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 20.10% | 16.20% | 3.90% |
休診中の診療科の再開 | 2.90% | 2.30% | 0.60% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 4.40% | 2.20% | 2.20% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 8.00% | 8.40% | -0.40% |
救急医療への対応 | 12.70% | 14.10% | -1.40% |
正規雇用が望ましい | 10.00% | 8.40% | 1.60% |
近々医師の退職の予定があるため | 4.40% | 2.90% | 1.50% |