香川県は「大川」「小豆」「高松」「中讃」「三豊」の5つの二次医療圏から構成 されます。平成 26 年の厚生労働省『医師・歯科医師・薬剤師調査』によると、香川県の医師届出総数は 2,632人 です。圏域別の人口10万人当たりの医師数は、大川(150.1 人)、小豆(147.1 人)、三豊(193.6 人)は全国平均を下回り、高松(312.9 人)と中讃(231.5 人)に医師が集中しています(平成25年 香川県『香川県地域医療再生計画』) 。このように香川県は地域的な医師の偏在化が顕著です。
また、診療科にも偏りがみられ、外科、内科、救急科、産婦人科といった診療科に勤務する医師が不足しています。加えて、医師の高齢化が進行 しており、若手医師の確保は県の課題です。
こうした状況から香川県は「香川県医師育成キャリア支援プログラム」を開始しました。内科、外科、救急科、小児科、産婦人科の専門医や、総合医の資格が取得できるプログラム です。また、他県からの転職希望者に対しても積極的に求人を募集しており、常勤・非常勤ともに魅力的な条件を提示しています。
香川県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 香川県 | 全国 | 香川県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1063万円 | 1227万円 | -164万円 |
女性 | 828万円 | 1016万円 | -188万円 |
香川県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 香川県 | 全国 | 香川県-全国 |
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退職医師の補充 | 17.50% | 17.50% | 0.00% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 28.10% | 27.80% | 0.30% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 16.80% | 16.20% | 0.60% |
休診中の診療科の再開 | 3.20% | 2.30% | 0.90% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 1.50% | 2.20% | -0.70% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 5.30% | 8.40% | -3.10% |
救急医療への対応 | 14.90% | 14.10% | 0.80% |
正規雇用が望ましい | 7.20% | 8.40% | -1.20% |
近々医師の退職の予定があるため | 5.30% | 2.90% | 2.40% |