群馬県には10の二次医療圏がありますが、このうち南部の5つの医療圏(前橋、高崎・安中、伊勢崎、桐生、太田・館林)に人口が集中しており、医療資源についてもこれらの医療圏に対して地域偏在の傾向がみられます。また、県全体の人口推移をみると、総人口の減少に対して高齢者人口は増加しており、全国平均に比べて高齢化の進行率・死亡数ともに高い水準にあります。死因はがん、心疾患、脳血管疾患が上位3位を占める状態が続いており、ここにも高齢化の影響がみられます。
群馬県の医療施設従事医師数は4,326人、人口10万人当たりでは218.9と、全国平均の233.6人をかなり下回ります。このように病院勤務医が不足している群馬県では、急性期、回復期、維持期、退院~在宅医療といった各過程において複数の医療機関による連携が積極的に進められています。特に高齢者医療やへき地医療に大きな課題を抱えており、これらに関連する科目の医師、特に常勤医に対するニーズが非常に高く、他県からの転入希望者に対して好条件の求人募集が積極的に行われています。
群馬県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 群馬県 | 全国 | 群馬県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1059万円 | 1227万円 | -168万円 |
女性 | 987万円 | 1016万円 | -29万円 |
群馬県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 群馬県 | 全国 | 群馬県-全国 |
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退職医師の補充 | 14.90% | 17.50% | -2.60% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 28.00% | 27.80% | 0.20% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 15.50% | 16.20% | -0.70% |
休診中の診療科の再開 | 3.40% | 2.30% | 1.10% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 4.50% | 2.20% | 2.30% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 5.40% | 8.40% | -3.00% |
救急医療への対応 | 17.50% | 14.10% | 3.40% |
正規雇用が望ましい | 6.80% | 8.40% | -1.60% |
近々医師の退職の予定があるため | 3.90% | 2.90% | 1.00% |