福島県は「県北」「県中」「県南」「会津」「南会津」「相双」「いわき」の7つの二次医療圏で構成されます。平成26年の厚生労働省『医師・歯科医師・薬剤師調査』によると、福島県の医療施設従事医師数は3,653人、人口10万人当たりでは188.8人と全国平均を大幅に下回ります(同年、47都道府県中第43位)。平成22年から24年にかけ、総医師数・人口10万人に対する医師数・病院勤務医師数が減少したのは全国で福島県のみであり、深刻な医療資源不足が生じています。
福島県では先の震災からの復興および高齢化社会への対応策として、平成25年3月に『第六次福島県医療計画』を策定しています。これによれば、福島県立医科大学の医学部入学定員増などによる医師育成、へき地医療等医師確保修学資金などによるへき地などに勤務する医師の確保、特に不足が著しい産婦人科・小児科などの診療科については研究資金貸与制度などの優遇策による医師の確保を進めています。他県からの転職希望者に対しても、常勤・非常勤ともに積極的な求人募集が行われており、魅力的な条件を提示している案件も多くみられます。
福島県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 福島県 | 全国 | 福島県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1128万円 | 1227万円 | -99万円 |
女性 | 1409万円 | 1016万円 | 393万円 |
福島県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 福島県 | 全国 | 福島県-全国 |
---|---|---|---|
退職医師の補充 | 16.10% | 17.50% | -1.40% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 32.10% | 27.80% | 4.30% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 18.00% | 16.20% | 1.80% |
休診中の診療科の再開 | 3.40% | 2.30% | 1.10% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 2.10% | 2.20% | -0.10% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 7.90% | 8.40% | -0.50% |
救急医療への対応 | 11.10% | 14.10% | -3.00% |
正規雇用が望ましい | 6.90% | 8.40% | -1.50% |
近々医師の退職の予定があるため | 2.50% | 2.90% | -0.40% |