大分県は「東部」「中部」「南部」「豊肥」「西部」「北部」の6つの二次医療圏から構成されます。人口10万人に対する病院数は13.8施設と全国第4位の水準を誇り、医療資源には恵まれている地域です。ただし、大分市のある中部圏域には県全体の医師の約3分の1が集中し、地域による医師の偏在化がみられます 。大分県の中心部から少し離れると、慢性的な医師不足が起こっています。求人ニーズは高いでしょう。
そこで、大分県では若手医師のキャリア育成や、地域中核病院の指導体制の充実、へき地医療拠点病院やへき地診療所の支援、産婦人科・小児科の研修プログラム、救急医療を中心とした医師確保対策など、医師確保のためのさまざまな対策を行っています。
また、転職市場においては、常勤での勤務が可能な転職希望者に対して好条件の求人が多くみられる点も特徴です。県外からのUターン・Iターン転職を希望している医師にも魅力的な求人が多数募集されています。
大分県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 大分県 | 全国 | 大分県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1293万円 | 1227万円 | 66万円 |
女性 | 676万円 | 1016万円 | -340万円 |
大分県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 大分県 | 全国 | 大分県-全国 |
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退職医師の補充 | 14.20% | 17.50% | -3.30% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 26.10% | 27.80% | -1.70% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 17.40% | 16.20% | 1.20% |
休診中の診療科の再開 | 1.20% | 2.30% | -1.10% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 0.90% | 2.20% | -1.30% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 12.30% | 8.40% | 3.90% |
救急医療への対応 | 15.10% | 14.10% | 1.00% |
正規雇用が望ましい | 10.80% | 8.40% | 2.40% |
近々医師の退職の予定があるため | 1.90% | 2.90% | -1.00% |