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【第49回】大家基嗣

大家基嗣

慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室教授
血液浄化・透析センター長腫瘍センター長

所属・役職は取材当時（2023年12月14日）のものです

泌尿器科は「アリス・イン・ワンダーランド」のような世界

ある時、不意にイメージが降りて来たのだという。「泌尿器科は映画『アリス・イン・ワンダーランド』のような世界だな」と。慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室教授の大家基嗣（おおや・もとつぐ）医師は、2007年に教授に就任した際、同教室が繁栄するための未来予想図を描き、以来、そこに向かって着実に歩みを進めてきた。このプロセスで頭に浮かび口にしたのが「アリス・イン・ワンダーランドのような世界」。心惹かれる表現だ。「えっ、何、それ？」と思わずにはいられない。そこにはどんな意味があるのか。深掘りするため、同医学部に大家氏を訪ね、教えてもらった。

プロフィール

1987年慶應義塾大学医学部卒業。同年、同大学医学部研修医（泌尿器科）。95年ニューヨーク医科大学泌尿器科留学、97年デュッセルドルフ大学泌尿器科留学。98年慶應義塾大学医学部泌尿器科助手。2004年文部科学省研究振興局学術調査官（06年まで併任）。07年から慶應義塾大学医学部泌尿器科教授。13年から同大学病院副病院長も務める。18年から同大学医学部血液浄化・透析センター長（併任）、23年から同大学医学部腫瘍センター長（併任）。第109回日本泌尿器科学会総会大会長（21年12月7日～10日）、第61回日本癌治療学会学術集会大会長（23年10月19日～21日）。専門は、泌尿器科学、腫瘍学、腎臓病学、透析医学。医学博士。

大家基嗣氏の主要論文

Shigeta K, Hasegawa M, Hishiki T, Naito Y, Baba Y, Mikami S, Matsumoto K, Mizuno R, Miyajima A, Kikuchi E, Saya H, Kosaka T, Oya M: IDH2 stabilizes HIF-1α-induced metabolic reprogramming and promotes chemoresistance in urothelial cancer: EMBO J, 42(4), e110620, 2023 Feb.
Masuda T, Tanaka N, Takamatsu K, Hakozaki K, Takahashi R, Anno T, Kufukihara R, Shojo K, Mikami S, Shinojima T, Kakimi K, Tsunoda T, Aimono E, Nishihara H, Mizuno R, Oya M: Unique characteristics of tertiary lymphoid structures in kidney clear cell carcinoma: prognostic outcome and comparison with bladder cancer: J Immunother Cancer, 10(3), e003883, 2022 Mar.
Takamatsu K, Tanaka N, Hakozaki K, Takahashi R, Teranishi Y, Murakami T, Kufukihara R, Niwa N, Mikami S, Shinojima T, Sasaki T, Sato Y, Kume H, Ogawa S, Kakimi K, Kamatani T, Miya F, Tsunoda T, Aimono E, Nishihara H, Sawada K, Imamura T, Mizuno R, Oya M: Profiling the inhibitory receptors LAG-3, TIM-3, and TIGIT in renal cell carcinoma reveals malignancy: Nat Commun, 12(1), 5547, 2021 Sep.

記事執筆の参考にした資料

第61回日本癌治療学会学術集会五輪書

「１＋３」構造を打ち立て、小児泌尿器科専門チームも発足

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