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【第46回】近藤 久禎

近藤 久禎のイメージ

近藤 久禎

国立病院機構本部DMAT事務局次長・厚生労働省DMAT事務局次長

所属・役職は取材当時(2023年6月7日)のものです

コロナ禍のDMAT活動を振り返り、COVID-19パンデミックの「本質」に切り込む

新型コロナウイルス感染症では、WHOが「パンデミック」と表明する以前から、国内において災害医療としての対応が展開され、DMAT(災害派遣医療チーム)が多岐にわたる活動を行った。武漢からのチャーター便帰国者への対応を皮切りに、ダイヤモンド・プリンセス号への船内派遣、またクラスターが発生した福祉施設や医療機関への支援、そして都道府県や保健所などへの地域対応、さらに入院待機ステーションの運用や往診体制整備にもかかわった。国立病院機構本部DMAT事務局次長で厚生労働省DMAT事務局次長の近藤久禎(こんどう・ひさよし)医師は、各地の現場に入り、DMAT活動の指揮を執ってきた。新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが5類に引き下げられて1か月が過ぎたタイミングで近藤氏に会い、COVID-19はいったい何だったのか? その「本質」に迫ってもらった。

プロフィール

1996年日本医科大学卒業 、2004年同大学大学院医学研究科卒業。同大学附属病院高度救命救急センター研修医、放射線医学総合研究所研究員、いわき市立総合磐城共立病院救命救急センター医長、厚生労働省大臣官房厚生科学課健康危機管理対策室国際健康危機管理調整官、同省医政局指導課救急医療専門官 、日本医科大学附属病院高度救命救急センター医局長などを経て、2009年に国立病院機構災害医療センター教育研修室長となり、10年から厚生労働省DMAT事務局次長(併任)、20年から国立病院機構本部 DMAT 事務局次長。国際協力事業団西スマトラ地震災害救援国際緊急援助隊医療チーム副団長、同事業団ネパール地震災害救援国際緊急援助隊医療チーム二次隊団長としても活動。東京医科歯科大学臨床教授、宮崎大学臨床教授、広島大学客員教授、福島医科大学非常勤講師、社会医学系専門医協会理事、日本災害医学会理事・評議委員、東京消防庁特殊災害支援アドバイザー、福島県災害医療対策協議会委員・緊急被ばく医療対策協議会委員、徳島県災害医療アドバイザー、高知県災害医療アドバイザー、愛媛県被ばく医療アドバイザー、札幌市医師会顧問などを務める。

記事と関連した近藤久禎氏の論文

  • 近藤久禎,他 ダイヤモンド・プリンセス号におけるDMAT活動 J. J. Disast. Med. 2022; 27 Suppl:3-6
  • 近藤久禎,他 新型コロナウイルス感染症に対する災害医療対応 J. J. Disast. Med. 2022; 27 Suppl:24-33
  • 近藤久禎,他 本邦のCOVID-19対応、一体何が悪かったのか。そしてこれからの日本が歩むべき道とは。J. J. Disast. Med. 2022; 27 Suppl:157-160

通常災害に比べ、医療機関や福祉施設では職員ケア支援がきわめて重要

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