1. 【第7回】岩瀬博太郎 (千葉大学大学院法医学教室教授・法病理医)

「明日」を見つけた先輩医師からのメッセージ 私たちの流儀

【第7回】岩瀬博太郎 (千葉大学大学院法医学教室教授・法病理医)

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所属・役職は取材当時(2016年3月)のものです。

法医学は国を癒すための医学。その目的に向かい、
日々、死因究明に取り組み、後進の育成に心血を注ぐ

医学生のころは、法医学者になろうなどと、考えもしていなかった。本音を言うと、今でも、自分の仕事を辞めたいと思う時がある。千葉大学大学院法医学教室の岩瀬博太郎(いわせ・ひろたろう)教授。日々、人の死と向き合い、解剖や検査を通して死因究明に取り組む。同時に、日本の死因究明制度改革の必要性を訴え、その一つの意志表示といえる、千葉大学が法医学教室を軸に開設した、法医学教育研究センターのセンター長も務める。制度改革がなかなか進まない現状をとてもはがゆく感じ、危惧しつつも、後進の育成に心血を注いでいる法医学者だ。

プロフィール

岩瀬博太郎 (千葉大学大学院法医学教室教授・法病理医)

1967年生まれ。東京大学医学部卒業。同大法医学教室を経て、2003年より現職。14年からは千葉大学附属法医学教育研究センターの初代センター長も務める。同年から東京大学大学院法医学教室の教授も兼務し、同センターとの連携を図る。年間300体以上の解剖を行う。日本法医学会理事。

岩瀬博太郎氏の主な論文
・Evaluation of computed tomography as a screening test for death inquest. Iwase H, Yajima D, Hayakawa M, Yamamoto S, Motani H, Sakuma A, Kasahara S, Ito H. J Forensic Sci. 2010 Nov;55(6):1509-15.
・Can cervical spine injury be correctly diagnosed by postmortem computed tomography? Iwase H, Yamamoto S, Yajima D, Hayakawa M, Kobayashi K, Otsuka K, Sato K, Motani H, Kasahara S, Ito H. Leg Med (Tokyo). 2009 Jul;11(4):168-74.
・Spinal cord injuries with normal postmortem CT findings: a pitfall of virtual autopsy for detecting traumatic death. Makino Y, Yokota H, Hayakawa M, Yajima D, Inokuchi G, Nakatani E, Iwase H. AJR Am J Roentgenol. 2014 Aug;203(2):240-4.

記事の参考にした岩瀬博太郎氏の著書
『死体は今日も泣いている~日本の「死因」はウソだらけ』(光文社新書)
『法医学者、死者と語る~解剖室で聴く 異状死体、最期の声』(WAVE出版)

法医学者がもつのは、「死因に対するすさまじい執念」と
「診断のチャンスは1回きり」という認識

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