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【第57回】門田 行史

門田 行史のイメージ

門田 行史

自治医科大学医学部小児科学准教授
自治医科大学ヘルスエクイティ地域共創センター副センター長

所属・役職は取材当時(2025年6月11日)のものです。

産官学によるケアラーサポートプロジェクトの代表を務める

自治医科大学を中心とした産官学によって、日常的に身内の介護や看病、世話をする「ケアラー」を、継続的にサポートするための仕組み作りが始まった。具体的に動き出したのは二つのプロジェクト。一つは「ヤングケアラー負担ゼロに向けた家族まるごと支援を促進するシナリオ創出」。もうひとつは「医療&福祉DXを活用した全世代ケアラーのヘルスエクイティを目指す地域共創拠点」。いずれも国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が公募した令和6年度のプログラムに採択された。両プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めるのは、自治医科大学医学部小児科学准教授で、同大ヘルスエクイティ地域共創センター副センター長の門田行史(もんでん・ゆきふみ)医師。誰もがケアラーになりうる時代に、全国で応用できる持続可能なサポートシステムの構築を目指す。プロジェクトの特徴や門田氏自身がケアラーに関心を寄せるようになった理由などを聞いた。

プロフィール

北里大学医学部卒業。2002年自治医科大学附属病院研修医(小児科)。芳賀赤十字病院小児科医員、沖縄米海軍病院インターンなどを経て、09年自治医科大学附属病院助教(小児科) 、12年同大附属病院学内講師(小児科)、15年国際医療福祉大学病院小児科部長・学内教授(大学から派遣)。16年2月から自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児科准教授、24年11月から同大ヘルスエクイティ地域共創センター副センター長。医学博士。

門田行史氏の主な論文

  • Matano M, Monden Y, Kurane K, Kawasaki M, Kamo T. Potential of internet-delivered PCIT for ASD in the COVID-19 era: A pilot study Pediatrics international 2022: 64:e14699. 解説:PCIT(Parent-Child Interaction Therapy 親子相互交流療法)大学院設立に関するPCITのオンライン診療効果を証明した論文
  • 門田行史. ADHD病態の不均一性に立ち向かう臨床研究と未来. 日本小児科学会雑誌・日本小児神経学会推薦総説, 2024: 128,
  • Matano M, Katabira H, Sekine T, Kurane K, Wakabayashi K, Kono Y, Tajima T, Iwai K, Osaka H, Monden Y. First evaluation of Eyberg Child Behavior Inventory for foster children in Japan. 2024: 66e15761. 解説:里親子の心理評価についてPCITの評価方法であるECBI(Eyberg Child Behavior Inventory)を用いた本邦初の論文

記事執筆の参考にした門田行史氏の著書

  • ヤングケアラーの理解と支援~見つける・理解する・知ってもらう~ 編著者代表・仲田海人 編著者・門田行史 学事出版株式会社

「キーパーソン化」から「家族まるごと支援」へ。意識、視点を変える

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