1. 【第2回】川名敬 (東京大学病院産科婦人科准教授)

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【第2回】川名敬 (東京大学病院産科婦人科准教授)

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所属・役職は取材当時(2015年3月)のものです。

乳酸菌で子宮頸部前がん病変に対する飲む治療ワクチンを開発
世界に知られるHPV研究者は根っからの臨床医

2014年9月、医学専門誌『Vaccine』にある臨床研究の成果が発表された。子宮頸部前がん病変に対する飲む治療ワクチンの有効性を示す結果だ。この研究を主導してきたのが、東京大学病院産科婦人科准教授の川名敬(かわな・けい)医師。子宮頸がんなどを引き起こすHPV(ヒトパピローマウイルス)の研究者として世界的に知られる。ワクチンの大きな特徴は、だれもが気軽に口にすることができる乳酸菌を使用している点。がんワクチンという最先端の研究にあって、身近な乳酸菌に着目した発想の面白さに魅かれ、川名氏に会って驚いた。"研究に重きをおく臨床医"というイメージが完全に覆されたからだ。乳酸菌の話の向こうに見えてきたのは、日々、真摯な態度で患者と向き合う医師の姿だった。

プロフィール

川名敬 (東京大学病院産科婦人科准教授)

1967年生まれ。東北大学医学部卒業。東京大学医学部産科婦人科に入局後、ヒューマンサイエンス振興財団研究員、埼玉県立がんセンター医員などを経て、2003年から2年にわたり米国・ハーバード大学(Brigham and Women's Hospital)へ留学。帰国後、11年に東京大学病院産科婦人科講師(病棟医長)となり、13年1月から現職(女性外科副科長)。専門は婦人科がん治療。医学博士。日本産科婦人科学会専門医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本性感染症学会認定医・理事など。


記事と関連した川名敬氏の主な論文
・In Vitro Construction of Pseudovirions of Human Papillomavirus Type 16: Incorporation of Plasmid DNA into Reassembled L1/L2 Capsids(JOURNAL OF VIROLOGY,Dec. 1998, p.10298-10300)
・Common Neutralization Epitope in Minor Capsid Protein L2 of Human Papillomavirus Types 16 and 6(JOURNAL OF VIROLOGY,July 1999, p.6188-6190)
・Oral vaccination against HPV E7 for treatment of cervical intraepithelial neoplasia grade 3(CIN3) elicits E7-specific mucosal immunity in the cervix of CIN3 patients(Vaccine 32(2014) 6233-6239)

若い世代に子宮頸がんが増えるなか、からだにメスを入れず前がん病変を消失させたい
その強い思いが開発の原動力に

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