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【第44回】関口 由紀

関口 由紀のイメージ

関口 由紀

女性医療クリニックLUNAグループ理事長・女性泌尿器科医

自身のGSM体験も存分に生かしながら、女性を元気にするクリニックを20年近く運営

横浜高速鉄道みなとみらい線終点の元町・中華街駅。5番出口から左へ徒歩2分の四つ角に、瀟洒なたたずまいのビルがある。2階は50歳未満を対象にした「女性医療クリニックLUNA横浜元町」。3階は50歳以上を対象にした「女性医療クリニックLUNAネクストステージ」。これらを主宰する女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀(せきぐち・ゆき)医師は、泌尿器科の専門医で、3階のネクストステージで、あえて「女性泌尿器科医」を名乗り、日々の診療にあたっている。2014年、新たな医療概念として正式に認められた「Genitourinary Syndrome of Menopause(GSM=閉経関連泌尿生殖器症候群)」。関口氏は、このGSMの分野に深く精通した医師として知られる。クリニックを訪問し、経営理念や、「女性泌尿器科医」の立場をとるわけ、GSMの予防や治療に熱心に取り組む理由などを教えてもらった。

関口 由紀のイメージ2
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横浜・元町に開業したのは、中高年のカップルが普通に手をつないで歩ける街だから。受診の前後に買い物や食事などを楽しめるエリアでもあり、患者を「元気にする」「キレイにする」というクリニックのモットーと一致した場所。

プロフィール

1989年山形大学医学部卒業。横浜市民病院臨床研修医を経て、91年横浜市立大学医学部泌尿器科助手。横浜南共済病院などに勤務後、2005年「横浜元町女性医療クリニック・LUNA」を開設。07年横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学修了。17年から現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本排尿機能学会専門医、日本性機能学会専門医、日本東洋医学会専門医・指導医。現在、横浜市立大学医学部泌尿器科客員教授、日本フェムテック協会代表理事、株式会社フェムゾーンラボ代表取締役社長。医学博士、経営学修士。

関口由紀氏の最近の論文

  • GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause) の 外陰所見と治療の実際
    関口 由紀, 中村 綾子, 槍沢 ゆかり, 前田 佳子, 藤崎 章子, 平本 有希子, 河路 かおる, 二宮 典子, 矢尾 正祐 日本女性骨盤底医学会誌 2021年 17巻 1号 24-29
  • AYA世代の女性のヘルスケアー対応と実際ー Ⅺ セクシュアリティ 3.セックスセラピー 関口由紀 産婦人科の実際 9月臨時増刊号 VOL.71 No.10 2022,1250-1256
  • 特集 間質性膀胱炎―あらたな展開 治療2)薬物療法 関口由紀 排尿障害プラクティス 6 JUNE 2022 vol.30 No.1,31-35

記事執筆の参考にした関口由紀氏の著書・監修本

  • 『セックスにさよならは言わないで 悩みをなくす腟ケアの手引』(径書房)
  • 『10万人の患者を診た女性医療クリニック院長が教える 女性のからだの不調の治し方』(徳間書店)

「女性泌尿器科医」として開業を決意 年代を分けた診療形態を導入

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