クリニック開業時の内覧会を成功させるために
クリニック開業を控え、内覧会の実施を検討する先生は少なくありません。
内覧会は地域に存在を知らせ、院長の人柄や診療方針を直接伝えられる貴重な場であり、開業後の集患にも大きく関わります。
ただし、準備不足のままでは集患につながらず失敗に終わることも。内覧会を経営の起点としてどう設計するかが、成功の分かれ目です。
本記事では、内覧会の目的から戦略設計、準備、当日の運営、開催後のフォローアップまで内覧会成功のポイントをわかりやすく解説します。
目次
まず押さえたい「内覧会の4つの目的」
内覧会は、認知獲得・信頼構築・受診ハードルの軽減・口コミの起点づくりなど、新たに開業するクリニックにとって多面的な役割を果たす重要な施策です。
以下では、内覧会を実施する主な4つの目的を整理します。
地域での認知と信頼を短期間で獲得する
開院時の課題は「地域に知られていないこと」です。内覧会で院内を公開し、院長の人柄や診療方針を直接伝えることで、信頼の土台を築けます。
受診ハードルを下げる
初診には「どんな雰囲気か」「話を聞いてもらえるか」といった不安が伴います。
院内を見学し、院長と言葉を交わすことで、「ここなら通えそうだ」という安心感を与えることができます。
また、体験が口コミとなり、家族や近隣の来院につながることも多くあります。
開院前に導線や対応を確認できる
内覧会は来場者に院内の雰囲気を知ってもらい、院長と直接言葉を交わす場です。
診療を実際に行う場ではありませんが、院内の導線やスタッフの対応といった「運営面の確認」もできるため、来場者の反応をもとに改善点を把握する貴重な機会となります。
口コミの立ち上がりを早める
地域医療は口コミの影響が大きく、自然な広がりには時間がかかります。内覧会は体験ベースの口コミを生み出し、初期集患のきっかけとなります。
※精神科や婦人科など、診療科によっては、来場自体がプライバシー上の懸念となる場合もあります。その場合は、予約制や時間帯の分散などの形式設計を慎重に検討してください。
クリニック開業時の内覧会は“戦略”で決まる(設計・準備フェーズ)
内覧会の成果は、当日の演出より「誰に・何を届けるか」を定める事前の戦略設計で決まります。目的と軸が明確であれば、施策に一貫性が生まれ、成果につながります。
ここでは、準備フェーズで押さえるべき4つの視点を紹介します。
ターゲットと提供価値を一文にまとめる
最初に、「誰に、どんな価値を提供するクリニックか」を一文で定義します。
例:「徒歩圏の働く世代とシニアに、予防と慢性疾患管理を安心・便利に提供」
この一文が、クリニックの立ち位置(=ポジショニング)の核となります。
内覧会の案内ルート、展示内容、体験設計、資料やチラシの文言まですべてが、この定義に基づいて設計されていると、訴求にブレがなくなります。
成果指標(KPI)は「来場数」より“接点の質”に注目
内覧会では「どれだけ来たか」だけでなく、「どんな関係が築けたか」も重要です。たとえば、以下のような行動は、将来的な来院につながるKPIとして評価できます。
- 初診の事前予約
- LINE公式アカウントの登録
- 相談や面談の実施件数
さらに、チラシやWebなど来場経路も記録しておくと、受診や再来との関連を分析でき、集患効果を客観的に評価できます。
予算は目的とセットで考える
「一度きりのイベントに多額の費用をかけるのは…」と不安に思うかもしれません。
しかし、内覧会は開業後の集患を左右する先行投資です。
費目ごとに予算の上限を決め、その支出がどの目的(認知/信頼/接点づくりなど)に対応しているかを整理しておくと、費用対効果の評価もしやすくなります。
来場者に“伝わる・残る・つながる”体験設計
内覧会では、ただ院内を案内するだけでなく、来場者が「このクリニックなら通いたい」と感じられるよう、魅力を体験できる設計が重要です。
特に初期の集患や口コミにつなげるには、以下のような体験設計が効果的です。
- 見える化:院内感染対策、検査体制、医療機器を「実物+簡単な解説」で提示。
- 参加型ブース:血圧・体組成などの簡易測定や生活習慣相談のミニブースを設け、来場者が“自分ごと”として関心を持つ機会を用意します。
- 子ども連れの来場者への配慮:ぬり絵やシールなどの簡単な工作コーナー、お菓子や風船のプレゼントなどを用意すると、子どもが楽しめ、保護者もゆっくり院長と対話できます。
- 地域連携の可視化:地域包括支援センターや介護・保育施設など、医療と生活を支える地域資源の情報を掲示し、クリニックが地域とのつながりを大切にしていることを来場者に自然に伝えます。
開催時期・時間・準備の基本をおさえる
内覧会を“なんとなく”開催してしまうと、せっかくの効果を取りこぼしてしまいます。
成功のためには、「いつ・どの時間帯に・何を準備するか」を戦略的に決めておくことが不可欠です。ここでは、開催スケジュールと準備体制の基本を押さえましょう。
開催日は「開院の約1週間前の週末」が定番
開院の直前週に開催することで、内覧会で得たフィードバックを改善に活かす猶予が生まれます。
また、参加者の記憶が新しいうちに開院初日を迎えられるため、内覧会からスムーズに初診へ移行しやすくなります。
時間帯は「10:00〜15:00」前後が基本
午前・午後の生活リズムをカバーできるこの時間が最も一般的です。
ただし、地域の生活スタイル(通勤時間帯/高齢者の活動時間など)に応じて調整することも大切です。
什器・備品の納入は“逆算スケジュール”で
以下のような項目は、内覧会開催日を起点に逆算して手配・納品・設営スケジュールを立てましょう。
- 医療機器や什器の納品タイミング
- 検査デモ用機器の安全管理(触れる範囲、消毒ルール、停止手順など)
- 案内サインや装飾品の設置計画
当日オペレーションの事前シミュレーションを
スタッフの配置・動線・案内方法などは、シナリオ形式で事前にリハーサルしておくと安心です。
雨天時の動線や来場者の安全を確保するために、屋外案内や入口まわりの導線にも十分な配慮が必要です。傘の扱い・滑りやすい床・通行の妨げにならないサイン設置などは、事前にチェックしておきましょう。
内覧会準備の逆算タイムライン(6週間前〜)
迷いや抜け漏れを防ぐための標準的な準備工程です。各クリニックの事情に合わせて、前倒し・後ろ倒しで調整してください。
- 6週間前
- 目的とKPIを定義/ターゲット設定/訴求軸を一文に整理/チラシ・Web特設ページの構成案作成/役割の仮決め
- 4〜5週間前
- 装飾・看板・ノベルティなどの手配/機器デモ手順の確認/導線マップの作成/安全条件と説明内容の整理
- 3〜4週間前
- 一次告知(SNS・サイト)開始/近隣施設への掲示協力依頼・地域との周知展開
- 2週間前
- スタッフ研修・ロールプレイ実施/印刷物やノベルティの納品確認
- 1週間前
- 二次告知の配布(ポスティング・チラシの街頭配布・Web広告など)/院内回遊ルートのテスト/雨天時の代替オペレーション確認/近隣施設や住民への事前あいさつ
- 当日
- 朝礼・KPI共有/安全確認・運営開始
集客設計は紙とWebの“2段ロケット”で考える
内覧会の集客で最も効果的なのは、紙とWebを組み合わせた「二段ロケット型」の導線設計です。それぞれの役割を明確に分担することで、認知、理解、来場という流れを確実に設計できます。
紙媒体は「地域に存在を知らせる手段」
ポスティングや新聞折込などの紙媒体は、徒歩圏・自転車圏(半径1〜2km)の地域住民に向けた認知獲得に適しています。高齢者層を中心に、Web広告では取りこぼしやすい層にも有効です。
【配布タイミングの基本】
- 開催の約1週間前
【チラシに記載すべき内容】
- ランドマーク付きの地図と、駐車場・駐輪場情報
- 内覧会の主な内容(相談・見学・子ども向け企画など)
- 診療科目とコンセプトが一目でわかるキャッチコピー
Web媒体は「理解と行動を促すハブ」
Web媒体は、来場前の疑問や不安を解消し、当日の行動を後押しする役割を担います。特設ページやGoogleビジネスプロフィール(GBP)などを活用し、情報を一元化することが重要です。
- 公式サイトに内覧会専用の特設ページを設け、日時・アクセス・院長挨拶・来場特典・FAQなどを1ページに集約する
- Googleビジネスプロフィールに外観・院内・スタッフ写真を掲載し、検索・地図上での信頼性を高める
- SNS(Instagramなど)で準備や当日の様子を共有し、柔らかい雰囲気を補足する
なお、医療広告には法的な表現制限があるため、体験談や比較優良、誇張表現は避け、医療広告ガイドラインに準拠した内容に留める必要があります。
地域との協働で認知の幅を広げる
地域の薬局、スーパー、保育園、介護施設など、生活に密着した施設に対して、案内掲示の協力を依頼することも有効です。
依頼はできる限り対面で行い、相手先の施設やサービスを紹介する文言も添えることで、開業後の関係構築にもつながります。地域との自然なつながりが、クリニックの信頼形成にも寄与します。
当日の運営体制とオペレーション
内覧会を成功させるには、当日の運営体制をあらかじめ設計し、来場者一人ひとりに安心感と好印象を残すことが重要です。役割分担・動線・サイン設計までを明確にし、スタッフ全員が共通認識を持って臨む体制を整えましょう。
基本の5班体制と役割分担
スムーズな運営には、以下の5班体制が基本となります。それぞれの役割を明確にし、混乱の防止と体験の均質化を図ります。
- 受付班:来場者の名簿管理、受付対応、初期の案内を担当
- 誘導班:院内の回遊ルートを管理し、流れを止めずに案内
- 説明班:医療機器や診療内容について、要点を絞って案内
- 安全管理班:傘袋や滑り止めマットの設置、ベビーカー対応など
- 広報記録班:写真・動画撮影、SNS・Web掲載用の記録を担当
また、朝礼でKPI(来場者数・事前登録数・相談件数など)を共有しておくと、チーム全体の意識統一が図れます。
なお、内覧会は開業直前のリハーサルとしても機能します。当日の気づきをもとに、開業本番に向けた改善を行う機会として活用しましょう。
回遊ルート設計の基本
来場者が迷わず一方通行で回れるよう、「一筆書き型」の導線を設計します。
- 推奨ルート
- 受付 → 待合室 → 診察室 →検査・処置室 → 説明ブース → 退出
各エリアでは、「何がわかるのか」「何が見られるのか」を簡潔に掲示します。特に医療機器の前では、「測定内容」「役立つ場面」「所要時間」をセットで提示すると、理解が深まり印象に残ります。
感染対策や換気の仕組みなども、図やピクトグラムを活用して視覚的に示しましょう。
相談ブースの設計
例えば内科では、糖尿病、高血圧、コレステロール、アレルギーといった関心の高いテーマごとに5〜10分程度のミニ相談ブースを設けることで、来場者の満足度が向上します。
精神科・婦人科など、来場者のプライバシーに配慮すべき診療科では、時間帯を分ける、予約制にする、氏名非公開で受付するなどの工夫が必要です。
安全・衛生・近隣への配慮
来場者が安心して参加できるよう、安全と近隣配慮も欠かせません。
- 雨天時はマットや傘袋を用意し、床の滑りやすさに注意
- ベビーカーや車いす利用者の導線を確保し、混雑を避ける
- 屋外案内員は、歩道や近隣施設の通行を妨げないよう配置
- 騒音、路上駐輪の抑制にも留意する
写真や動画の撮影を行う場合は、事前に同意を得る掲示を行い、広報利用は本人の許可があるものに限定してください。
案内サインの設置と工夫
内覧会当日は、視認性の高いサイン設計により、来場者の不安や迷いを減らすことができます。
- のぼりや看板には、開催日時・診療科目・入口案内を明記
- サブ要素として「健康相談実施中」「キッズスペースあり」などを追加し、立ち止まりやすくする
- 駐車場や入口までの矢印・距離表示も活用し、スムーズな誘導を行う
- サインは視認性(高さ・色・配置)と、安全性(通行の妨げにならないこと)に配慮して設置する
来場者を“次回来院”につなげる仕掛け
来場時に以下のような案内を渡しておくことで、「受診」への導線が明確になり、行動喚起につながります。
- Web問診のQRコード
- LINE公式アカウントの登録案内
- 診療カレンダー(診療日・受付時間など)
- 初診案内(必要な持ち物、決済方法、駐車場情報など)
これらをA4用紙1枚にまとめた案内シートとして配布すれば、来場者が帰宅後すぐに予約や問診に進める環境が整います。
このように、当日の運営は「体験の品質を均一に保ち、来場者の安心と行動につなげる」ことが最大の目的です。
そのためには、準備段階での設計・共有・リハーサルが不可欠です。
内覧会直後〜2週間のフォローアップ戦略
内覧会は開催当日で終わりではありません。来場者の関心や印象が鮮明なうちに、「次の行動(受診・予約・紹介)」につなげる仕組みを整えておくことで、集患の効果を最大化できます。
ここでは、内覧会後2週間のフォローアップを3段階に分けて解説します。
内覧会当日〜24時間以内:印象が残っているうちに導線を設計する
終了直後の24時間は、来場者との関係がもっとも強くつながっているタイミングです。この間に、次の行動に進んでもらうための仕掛けを打っておきましょう。
【主な対応内容】
- 公式サイト・Googleビジネスプロフィール:開催レポートを写真付きで掲載し、来場者のコメント(同意取得済み)も紹介する
- SNS(Instagram、Xなど):お礼の投稿を行い、文中に予約ページやWeb問診へのリンクを設置する
- メール/LINE公式アカウント:サンクスメッセージとあわせて、診療カレンダーやFAQページのURLを案内する
この段階で「アクセスのしやすさ」と「次にすべきこと」が可視化されていると、初診行動への移行率が高まります。
開催後1週目:関心を受診行動に変える時期
来場の記憶が鮮明なこの時期は、関心を具体的な受診行動へとつなげる絶好のタイミングです。
【対応のポイント】
- アンケートで関心が高かったテーマ(例:生活習慣病、アレルギー)に関連するコラムやブログを院長名義で発信する
- 記事末にWeb予約や検査案内へのリンクを設置することで、自然な導線をつくる
なお、こうしたコンテンツはあくまで事実ベースの情報提供に留め、医療広告ガイドラインに抵触しない表現を徹底することが重要です。
開催後2週目:地域との信頼関係を深めるフェーズ
2週目以降は「地域でどう機能するか」が問われる時期です。連携方針を明示し、役割を言語化することで信頼につながります。
【具体的な対応例】
- 地域包括支援センターや介護・保育施設との連携方針を公式サイトに掲載する
- 紹介・逆紹介の流れを図解または文面で示す
- 地域包括支援センターなどとの関係性も含め、「かかりつけ機能」としての立ち位置を明確にする
内覧会後の発信と導線設計によって、関心は診療行動へとつながります。関係を一度きりで終わらせず、継続的な信頼構築が最大の成果となります。
データ取得と振り返り評価
内覧会の成果を活かすには、来場数だけでなく、受診やWeb反応などのデータをもとに効果を検証し、次の施策へつなげることが重要です。
アンケート設計は“目的別に必要情報を回収する”
当日のアンケートは、紙またはQRコード(Webフォーム)など、回答しやすい形式で準備しておくと回収率が高まります。内容はシンプルに、以下のような基本項目を押さえておくとよいでしょう。
- 年代・居住エリア
- 来場の目的(興味・同行・相談など)
- 情報源(チラシ/Web/紹介など)
- 関心のある診療内容
- 自由記述欄(感想・要望など)
詳細な情報収集が理想ではありますが、現実には負担なく回収できる範囲で十分です。シンプルな設計でも、来場者像の把握や施策の振り返りに役立ちます。
KPIは「当日」と「開催後」の2段階で整理する
成果を数値で把握するためには、タイミングごとに適切な指標を設定しておくことが重要です。
【当日の一次指標】
- 来場者数
- 相談件数
- Web問診の事前登録数
- LINE公式アカウントの登録数
【開催後2週間の二次指標】
- 内覧会を経由しての新患数
- Web予約件数
- 電話問い合わせ件数
- Googleビジネスプロフィールの閲覧数・経路検索数
これらのKPIを定点観測することで、集患導線として内覧会がどこまで機能したかを定量的に評価できます。
データから読み取る改善ポイント
収集したデータは、単なる報告ではなく、改善アクションにつながる材料として活用します。
以下は典型的なパターンとその対応例です。
- 来場者数が多いのに受診につながらない
→ 説明不足、院長不在、相談対応の手薄さなど、院内での接点品質を見直す - 来場者は少ないが受診移行率が高い
→ 内容は適切なので、告知媒体の配布エリアや頻度など、露出強化を検討する
「どれだけ来たか」ではなく「診療につながったか」で評価することで、内覧会の費用対効果が見えてきます。数値での振り返りは、改善と関係者への共有を可能にし、集患力の向上につながります。
内覧会でよくある失敗とその回避策
内覧会で成果を最大化するには、事前にありがちな失敗を把握し、回避策を講じておくことが重要です。ここでは代表的な6つの失敗パターンと対策を整理します。
コンセプトが不明確なまま進めてしまう
誰に・何を届けるクリニックなのかが定まらないまま内覧会を開催すると、伝えるべきメッセージが分散し、来場者の印象に残らない結果になりがちです。
→ 開業コンセプトを「誰に、どんな価値を提供するか」の一文で明文化し、動線設計・展示内容・説明台本・広報素材すべてに反映させましょう。
スタッフの配置と役割が曖昧
受付の混雑や誘導の混乱などは、スタッフの動きと役割が明確でないことによって起こります。
→ 受付・案内・説明・安全・広報など、持ち場を事前に固定し、各自の動線とセリフを共有。朝礼でKPIを共有し、現場全体に目的意識を持たせます。
院長の居場所がわかりづらい
院長の存在は来場者にとって安心材料であり、診療方針を直接伝える最大のチャンスです。院長が回遊しているだけでは、話しかけづらい空気が生まれてしまいます。
→ 「ここで話せる」という場を固定し、あいさつや相談のタイミングを事前に設計しておきましょう。回遊導線の中に自然に組み込むのが理想です。
導線設計が不十分で来場者が迷う
院内の回遊がスムーズにいかないと、来場者が流れから外れて説明を受けられなかったり、混雑で早期に離脱してしまったりするリスクがあります。
→ 入口から退出までを「一筆書き」のように回遊できる導線として設計し、サインの掲示とスタッフの案内で迷いなく誘導できる状態を整えておくことが基本です。
装飾や演出への過剰な投資
見栄えのための装飾にコストが偏ると、集患や評価にはつながらず「雰囲気づくりだけの出費」になってしまいます。
→ 限られた予算は「効果を確認でき、次に活かせる施策」に振り分けましょう。何にいくら使うのかを明確にしておくことで、振り返りもしやすくなります。
医療機関らしさを損なう演出
派手すぎる演出や装飾、音・色の多用は、清潔感や信頼性を損なう要因になります。特に医療機関では“品位”と“安全性”が最優先です。
→ 色や音は控えめにし、「安心感」や「品位」を基準に不要な演出は避けましょう。
まとめ
内覧会は単なるイベントではなく、地域に想いを届け、信頼を築く第一歩です。
成功の鍵は、「戦略設計 → 実行 → 検証」のサイクルを回すこと。準備7割・当日2割・フォロー1割の意識で臨めば、来場体験が受診行動につながります。
しっかり設計すれば、内覧会は“お披露目”で終わらず、地域に根づく起点となります。
ご開業の準備や集患施策について具体的な情報をお探しの方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。
ご開業の方針やスケジュールに合わせて、必要な資料や支援内容をご案内いたします。

























