エリア別/医院開業動向情報

新潟県の医院開業動向情報

人口対比の医師数は不足、生活習慣病対策のニーズあり。

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日本列島のほぼ中央、甲信越地方では一番北に位置している新潟県。新潟駅から大宮駅までを結ぶJR上越新幹線がすでに開通しており、首都圏へのアクセスも良好です。
新潟県の一般診療所数は約1,690施設。これは人口10万人対診療所数に換算すると72.9施設となり、全国平均(79.1施設)に比べて少ない数値になっています。加えて、人口10万人対医師数でも、全国平均の237.8人に対して、新潟県は195.1人となっており、医師数とともに診療所の新規開業も求められている状況です。米どころとして知られる新潟県。山と海に囲まれた環境から、海の幸・山の幸も魅力です。

新潟県の一般診療所数は約1,690施設となっており、これは甲信越地方ではもっとも多い数値です。ただ、平成16年から平成26年にかけての増減率は1.9%、わずか32施設しか増えていません。
一方で新潟県は、肥満の割合が男性は全国47位、女性では全国43位と、県民の生活習慣病への懸念が比較的少ない県です。しかし、最近では肥満外来を置いた病院・クリニックを経営するところも増えており、専門の診療所も開業されています。その他の診療科目では小児科、産科・産婦人科、麻酔科などの医師が不足しており、県全体で開業が待たれている地域も多く、高い需要が見込めるでしょう。

新潟県の診療所の分布は新潟市、上越市、長岡市を中心とする都市とその周辺部が多くなっており、地方では診療所を中心とする在宅医療(訪問医療)が増えてきています。ただし、県全体では1,000名ほどの医師が不足しているともいわれており、人口10万人当たりの医師数でも全国42位と低迷しているので、多くの医師の活躍が県全体で待たれています。
新潟県で開業するならば、こうした地域事情を踏まえて診療科や地域を選ぶようにすることが成功の鍵となるでしょう。

新潟市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報

本州の日本海側において、唯一の政令指定されている新潟市。新潟市の診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によると約650施設です。県内でも多くの診療所が新潟市に集まっていることがわかります。
人口10万対診療所数では80.2施設と高い数値です。
人口10万対診療所医師数では、80.0人となり、医師不足が深刻な新潟県の中では圧倒的に多い医師数です。このことから、新潟市は開業しやすい人気の地域であると言うことができます。

新潟県の北東部に位置し、県庁所在地として多くの人口を擁する新潟市。市の中心部に位置する信濃川河口部には港が開かれていて、古くから国内外との交通拠点になって発展してきました。こうした国際港湾をはじめ、鉄道路線や高速道路などの交通網も充実しており、新潟市は水陸ともに交通の要衝としての役割も担っています。

医療施設を見ると、新潟市内には約650施設の診療所が立地しており、県内でも開業医から人気の高いエリアです。
標榜科目別の施設数では最も多いのが内科で約380施設。次いで多いのが小児科で、約130施設です。一番少ないのは同数で産科と麻酔科です。開業の際には、開業地の周辺にあるクリニックの標榜科目にも注目するといいでしょう。

市内における人口10万人当りの診療所医師数については80.0人です。新潟市は県内の他の地域と比べ、診療所数・医師数ともに充実していますが、それでもまだ医師の需要は高く、開業医が求められています。
今後は、高齢化もどんどん進むことが予想されますので、特に在宅医療に特化した診療所に対するニーズは高くなると言えるでしょう。

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