きくち皮ふ科クリニック
きくち皮ふ科クリニック
| 開業タイプ | 新規開業 |
|---|---|
| 科目 | 皮膚科、美容皮膚科 |
| 所在地 | 〒565-0816 大阪府吹田市長野東7-24 |
| TEL | 06-6318-9771 |
インタビュー
開業のきっかけを教えてください。
子どものころ、アトピー性皮膚炎の症状がひどく、母がいろいろな病院に連れて行ってくれました。それでも症状が改善せず、痒みも辛かったですし、小学生の頃は同級生の男の子にからかわれて、嫌な思いもしましたので、少しでもアトピーの患者さんの役に立ちたくて医師を目指しました。最初から皮膚科を志望しており、勉強に励みました。
大学病院や市立病院など、大規模な医療機関に勤務しているころは、重症化した患者さんを診察する機会が多かったですが、子どもが生まれ、大病院の常勤で働き続けることが難しかったため、クリニック勤務へと変更しました。
病院と違い、クリニックを受診する患者さんは悪化する前段階で来院されることが多いですが、これまでの経験から、どのようなケースが悪化していきそうか一連の経過が予想できますので、悪化しそうな患者さんは早めに大病院に紹介するなどの判断ができました。また、大病院にいると診られないような疾患もありますが、それは開業前のクリニック勤務でかなり経験できたと思います。
また、クリニックの方が時間的に働きやすいという面もありました。私は年齢を重ねても、ライフワークとして自分のスタイルで診療を続けたいという思いがありました。そうすると、開業という形を取るべきかなと思い、独立を考えるようになりました。
開業までにどのような準備をしましたか。
グランドセンター千里丘のメディカルモールをご紹介いただき、ここでの開業を決めました。自宅から遠くありませんし、スーパーマーケットが併設されていること、駐車場が多いことが良い点でした。エレベーターもあり、車いす利用の方も通いやすいと思います。クリニックのある2階に車を着けられますので、介護タクシーを利用する方にも、とても便利とおっしゃっていただいています。
スタッフの募集には、多くの方が応募してくれました。経歴や経験だけでなく、話をして人柄を見るように気をつけました。誠実そうで、笑顔のすてきな方を選ぶようにしました。開業された先輩方から、人間関係に配慮するのが大変と聞きますが、当院はみな、仲良くしてくれているので助かっています。
どのようなクリニックを目指していますか。
私は自分のアトピーの経験から、どのような時期にどんな場所に症状が出やすいか、どんなストレスがかかると症状が悪化しやすいかなど、だいたいひと通り体験してきました。私の経験を患者さんに実例としてお話し、診療に生かせると良いと思っています。
皮膚疾患の多くは直接命に係わる疾患ではありませんが、かゆみで眠れない、見えやすい部位に症状があって人の目が気になるなど、辛い思いをしている患者さんはたくさんいらっしゃいます。こんなことで受診していいのかとためらわず、すぐ来てもらえるような身近な存在になりたいですね。菊池先生だったら、ちょっと話してみようかな、聞いてみようかなと、気軽にきてもらえるようなクリニックになれると良いと思います。
院内の設計は、スタッフが動きやすく、連絡をとりやすい動線を心がけました。全体的には、ナチュラルな感じで、ほんわりとくつろげる雰囲気にしたいと思いました。地域の皆さんの役に立つというのが大切だと思っていますので、受診しやすく、安心できる空間にしたいですし、出来るだけ丁寧に説明し、相談しやすい雰囲気を作っていきたいと考えています。
小児皮膚科、美容皮膚科にも取り組んでいますね。
子どもの肌は皮脂分泌が少なく乾燥しやすいため、湿疹や皮膚炎を発症しやすい状態です。大人に比べて免疫も未熟なだめ、感染症にもかかりやすいという特色もあります。アトピー性皮膚炎は乳児の場合、生後数か月から現れ、脂漏性皮膚炎やその他の乳児湿疹との鑑別が難しいことがあります。アトピー性皮膚炎は、全身の乾燥肌と繰り返す湿疹症状が特徴です。
適切な治療とスキンケアの継続で良い状態を保つことが可能です。子どもだけでは、スキンケアは難しいので、ご家族の協力が欠かせません。
患者さんの割合は午前中に比較的ご高齢の方や小さなお子様連れが多く、午後は学生さんや仕事帰りの方が多いですね。クリニックモールですので、「内科や整形外科を受診して皮膚科があるのを知った」「小児科に行ったが、皮膚症状についても知りたかったので受診した」といった流れで、当院を受診していただく患者さんも増えています。また、薬局が同じフロアにあることで、分からないことがあればすぐに相談できて助かっています。
Webで順番予約を取り、順番待ちの状況が分かるシステムを導入し、待ち時間対策はしていますが、システムをうまく利用できないため予約を取らない、予約の順番と関係なく来院する、というケースもあります。待ち時間が長くならないように、できるだけスムーズに診療を進めたいという思いもありますが、そうなると、一人ひとりにかける診療時間が短くなってしまうので、バランスを取る必要があります。しっかり話を聞くこと、不満が出ないようにお呼びすること、毎日試行錯誤しながら診療しています。
今後の目標を教えてください。
広告をほとんど出していないので、広報活動に力をいれることが課題の1つだと思います。パンフレットを作って院内に置いたり、併設されているスーパーマーケットの買い物客に認知してもらえるよう心がけています。
現在は保険診療がメインで、美容皮膚科の割合が少ない状況です。しみ治療のレーザーや、ほくろ除去などのための炭酸ガスレーザー、HIFU等を導入していますが、余裕が出てきたらもう少しできる施術を増やしていけたらいいなと思っています。
開業を検討している方にアドバイスをお願いします。
子どもが小学校高学年の時に開業しました。子どもと過ごす時間は確保したいという思いはありましたので、休日は出来るだけ子どもと過ごせるように仕事の調整をしています。
仕事と家事との両立は大変ですが、自分で作った食事を食べて欲しいので、休みの日に作り置きするなどの工夫をしています。自分でできないところは、夫と協力しながら過ごしています。
開業のタイミングはいつが良いか、難しいですよね。特に女医の場合、お子さんの年齢や個性、家族のサポートが受けられるかどうかによってもだいぶ違ってくると思います。開業したら生活スタイルも変わり、家族の協力が欠かせなくなるので、家事の分担などを含めて、家族とよく話し合って開業の時期を決められたら良いかと思います。

