医療法人 田代クリニックの医院開業事例


外観


内観

開業タイプ 継承開業
所在地 滋賀県甲賀市水口町
科目 内科、消化器内科、外科、整形外科、リハビリテーション科
病床数 なし
医療法人 田代クリニック
〒528-0007 滋賀県甲賀市水口町新城696
TEL:0748-63-0530
http://tashiro-cl.com/

インタビュー

開業のきっかけは何でしょうか。

理事長 田代 圭太郎氏 祖父や叔父が医師でしたので、幼少期から医師という職業に憧れを抱いていました。自然と医師を目指すようになりましたね。

私が描く理想の医師像は「何でも診られる医師」です。そのため、消化器系も外科系も幅広く診ることができる消化器外科を選択しました。医学部時代から開業は意識していましたが、卒業後は大学病院で最先端の手術や医学研究などに関わり、留学も経験するなど専門性を高めていきました。大学病院で中心となって仕事をする中で、将来自分が向かう道を考え直し、医師になった当初の想いである開業医に目を向けるようになりました。地元では、幼い頃から地域の人たちに育ててもらいましたので、医師になって地域に貢献したいという想いがありました。「生まれ育った地域の人たちに医師として自分がやってきたことを還元したい」と思い、開業を決意しました。
開業までは順調でしたか。
開業を決意してからは、数社のコンサル会社に声をかけましたが、一番親身になってくれた総合メディカルにお願いすることにしました。人生の大きな選択ですから、協力してくれる人は心から信頼できる人でないといけませんからね。

また、それまでお世話になっていた大学病院の教授や上司にも、正直な自分の想いを伝えることで理解を得ることができ、周囲の方々から後押しをしてもらいました。多くの方に応援をしてもらいながらの開業になり、とてもよかったです。

幸運なことに、生まれ育った地元・水□の地で継承を考えている医院があり、そちらを継承開業することができました。場所だけでなく、前院長は内科、整形外科、リハビリを標榜されていて、前院長がされていたこととができることが上手くマッチングしたことも継承開業を決めた一因となりました。半年という短期間で開業まで至ったのも、そのおかげだと思います。

さらに、スタッフのほとんど全員がそのまま残ってくれたので、スムーズに出発できました。地域の患者さんのことを知っているスタッフが協力してくれたことは大変力になりました。


車いす対応の送迎車を備え、地域の患者さんのニーズに応える。 継承するにあたって、常に頭に置いていたことが、「前院長のやり方を踏襲する」ということです。いきなりクリニック名が変わり、院長が変わるのですから、それだけでも患者さんはかなり戸惑いがあるはずです。開業して半年程度はなるべく変化を最小限にして、引き続き安心して診療を受けてもらえるように意識しました。たとえば、クリニックからの送迎については前院長時代から行っていたことですが、現在も移動手段がなく通院が難しい患者さんについては自宅まで送迎を行っていて、とても喜んでいただいています。当院が患者さんのための取り組みを行っているということを地域の方々にお示しすることが大事だと思っています。

医療機器は、以前から引き続き使えるものはそのまま使用していますが、内視鏡検査、エコーなど私の専門である消化器に関する検査機器は新しく取り入れました。強みがあるところには思い切って投資をしようと思ったからです。

ほかにも、開業時に待合室の椅子にひじ掛けをつけ、高齢の患者さんがスムーズに立ち上がれるよう工夫しました。

建物は継承前からそのままですので古いですが、掃除を丁寧に行うなど、清潔を保つ努力は患者さんに伝わると思っています。継承してますスタッフには整理整頓を心掛けてもらうようにお願いし、掃除も当番制にしました。患者さんが安心して気持ちよく通院してもらうにはクリニックの清潔感が大事ですから。

  • 待合室にはひじ掛けのある椅子を置き、患者さんの安全面にも配慮。

  • エコーは最新のものを取り入れ、田代理事長の消化器に対する専門性も生かしている。

  • 継承前にも行っていたリハビリを継続して提供する。
クリニックの特色を教えてください。

田代理事長は消化器内視鏡専門医の資格を持ち、同院でも内視鏡検査を行っている。 敷居が低く、地域の方々が何か困ったことがあったときに気軽にかかれるクリニックを目指しています。3キロ圏内にクリニックがないような地域です。消化器だけだとケガをしたときにどこに行けばいいのか困ると思いますが、外科・整形外科も標榜していますので、当院で対応ができます。内科系の疾患はもちろんのこと、外科系の疾患も含めて地域の方の困りごとに対応できたらいいなと思っています。初診の患者さんには丁寧にご挨拶をさせてもらっていますし、再診の患者さんにも絶えず「何かあったら来てくださいね」と声かけをしています。些細なことでも患者さんが話してくれたら、そこから疾患が見つかることもありますから、患者さんと信頼関係を築くことを大切にしています。
スタッフとの信頼関係の構築にも注力されているそうですね。
私個人の目標は、患者さんだけでなくスタッフにとっても満足度ナンバーワンのクリニックにすることです。継承開業において、患者さんの信頼を得ることはもちろん大切ですが、スタッフの信頼を得ることも同様に大切なことだと思っています。院長になって、毎朝の朝礼と月に1回スタッフ全員参加のミーティングを行っています。そこで、私自身のことも知ってもらい、さらに当院の方針もスタッフに伝えています。何を考えて開業したのか、どういうクリニックを目指しているのか、何を大事にしているのか、自分が思い描く方向性を明確にすることで、スタッフも同じ方向を向いて日々の業務に取り組めると考えました。加えて、ミーティングでは一つのテーマに対し、それぞれのスタッフから意見を出してもらっていますが、いろいろな考えから新たな発見もあります。最近は、待ち時間の問題について議論しました。待ち時間が長くなる原因の一つに、物を探す時間が無駄であるという意見から、まずは整理整頓を徹底し、物品には全てラペルをつけることで、必要なものがすぐに手にとれる状態に改善しました。患者さんにとってより良い環境にするためにスタッフみんなで知恵を出し合っていきたいですね。

また、今年度1年間の目標とクリニックの5箇条を立て、スタッフの目につくところに掲示しています。令和元年度の目標は「患者さんの立場に立って笑顔で丁寧に対応する」です。それ以外にも、患者数など、具体的な数字で目標を示すようにしています。夏ごろに「まずは患者数1日100人を目指そう」とスタッフに伝えたところ、現在ではその数を達成しています。具体的な行動目標や数字を示すことで「田代クリニックではこういうことを目指している」ということがわかりやすくなりますし、達成する喜びもあります。それがスタッフみんなの方向性を統一することにもつながっているのだろうと思います。
今後の課題や取り組みを教えてください。

「生まれ育った地域に貢献したい」と語る田代理事長。 今後、さらに患者さんが増えてくると、患者さんの満足度が下がらないような工夫が必要になってくると思います。たとえば、雨が降る日は入り□に貸出用の傘やタオルを置き、患者さんが自由に使っていただけるようにしたり、これから寒くなる時期には待合室にブランケットを置いたり、細かな気遣いが満足度を高めると期待しています。患者さんの生の声を聞くために、患者満足度のアンケート調査も行っているところです。些細なことを一つ一つ改善していくことで、患者さんも次に来院するときの楽しみになってくれたらうれしいですね。次は、高齢の患者さんの転倒を防ぐためにも、駐車場の砂利をアスファルトに変える計画を立てています。これから5年くらいで建物の建て替えを行いたいと計画していますが、それまでも患者さんにとってより良い環境にするための小さな変化は続けていこうと思っています。

また、法人の最終ビジョンとしては、分院展開や高齢者向け住宅の経営ができたらいいなと考えています。医療法人を継承させていただきましたので、スタッフが一丸となって患者さんに医療を提供するということをグループで目指していきたいです。一人でやれることは限られていますから、一緒に頑張ってくれるスタッフとともに実現していくのが今から楽しみです。具体的な計画はまだまだこれからですが、そのときの地域の状況をみて求められることを提供していきたいですね。
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