各種検査をもとに精密な診断と治療を心がけている。
私は小学校から高校まで富田林市で生活し、大学時代はこの地を離れましたが、医師になってからの勤務地も、大阪府済生会富田林病院や大阪府立羽曳野病院(現・大阪はびきの医療センター)などで、ほとんどを地元で過ごしています。現在の住まいも富田林市内にあり、地元愛は強い方だと思います。地元に恩返ししたいという気持ちも強いため、開業は富田林市でと決めていました。
勤務しながらの開業地探しでしたので、総合メディカルに協力していただきました。開業した土地は、もともと駐車場だったのですが、総合メディカルの後押しと地主さんに恵まれて、当地でのクリニック開業ができました。
クリニック周辺は静かな住宅街です。隣接する広い公園はたくさんの花や木々等、季節の移ろいを感じることができ、地域住民の憩いの場所となっています。クリニック建設前の近隣あいさつの際、できるだけ景観に影響しないよう配慮してほしいとの声がありました。当院の理念としても患者さんやご家族の笑顔を掲げており、丁寧な診療にご満足いただくことを基本方針としており、目立つ外観で患者さんを呼び込むような考えはありませんでした。そこで、平屋のつくりや自然にとけ込むイメージの外壁を選び、まるで何年も前からそこに存在したかのように景色に馴染む建物が完成しました。
内観は私の意見を多く取り入れ、職員の動線を考えて患者さんの廊下以外に、バックヤードをつなぐ廊下をつくりました。奥から処置室、エックス線検査室、超音波検査室、診察室、事務室まで、スタッフが行き来できる動線を設けて、患者さんの動線とぶつからないようにしています。また、道路から玄関への入り□やトイレも含め、院内はすべてバリアフリーにし、どのような状態の患者さんも受診しやすいようにしています。
ロゴマークは、幸運の象徴・4つ葉のクローバーをモチーフにしています。当時小学4年生の息子が考えたもので、4つ葉の1つは心臓や循環器、動脈や静脈をイメージして赤と青の2色にしています。軸は「とね」の「と」を想起きせたいと、私が付け加えました。息子と私の合作で、大変気に入っています。