開業事例

しげまりこ皮膚科クリニック

しげまりこ皮膚科クリニックギャラリー
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しげまりこ皮膚科クリニックサムネイル
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しげまりこ皮膚科クリニック

開業タイプ 新規開業
科目 皮膚科、美容皮膚科
所在地 〒606-0915 京都府京都市左京区松ヶ崎六ノ坪町4-5
ランブラス松ヶ崎1F
TEL TEL:075-744-0738
URL http://marikoclinic.com/

インタビュー

開業を決意した動機についてお聞かせ下さい。

自分の納得のいく医療を行うためには、やはり開業するのが一番だと思いました。開業前は200床規模の総合病院の皮膚科に勤務していましたが、レーザー機器を導入するにも病院全体での予算配分がありますので、思うように導入できませんでした。
診療を完全予約制にして、患者さんを待たせないシステムも取り組みたかったことの一つです。前の病院でも導入することはできたのですが、今までにない新しいことをしようとすれば、当然反発もあります。

仮に待たせたとしても、多くの患者さんを診られれば、収益は上がります。しかし、朝9時に来たのに診察が11時というような状況だと、診察室に入ってきた段階で、すでに患者さんは気分を損ねているんですね。こうなると、まだ何もしていないのにマイナスからのスタートになってしまいます。これでは納得のいく医療はできないと思いました。

しげまりこ皮膚科クリニックのイメージ
院長 重 麻梨子 氏

患者さんに喜ばれると分かっていることでも、組織の中で、私だけが独自の取り組みをするというのは限界があり、それが開業に至った理由の一つです。
また、美容皮膚科は自費診療ですが、儲け主義にならないよう、とにかく誠実な診療を心掛けています。患者さんが望んでいないことを、こちらから勧めることは一切しません。クリニックでサプリメントや化粧品も販売していますが、ご紹介するだけです。皮膚科の治療は継続が必要な場合が多いので、無理なく続けていただけるような価格設定で、患者さんの負担が少なくなるようにしております。

開業にあたっての最大の悩みと、コンサルティング会社から支援を受けるメリットは?

私自身、医療のことはわかっても医業経営については素人です。やはり自分のわからないことはその道のプロに学ぶのが一番だと思い、総合メディカルさんにお願いしました。
いくつかのコンサルティング会社に問い合わせをした中で、総合メディカルさんを選んだ決め手は、担当の方の最初のメールでした。問い合わせに対する返信がかなりの長文で(笑)。自分が担当したら、こんなこともできる、あんなこともできる、と具体的に書いてあったのです。普通、問い合わせをしても、「詳細は後日面談で」などと事務的な対応になると思うのですが、その長文メールにインスピレーションを感じ、総合メディカルさんにお願いすることにしました。

しげまりこ皮膚科クリニックのイメージ2
しげまりこ皮膚科クリニックの想い

実際、開業するまで何の滞りもなくスムーズにできました。役所に提出する書類一つをとっても、書き方からアドバイスしていただけたので、役所の担当者に「普通は書類の不備があって再提出になるのに、1回でうまくいったのは初めて」と褒められました。
社員の採用、教育もすべてコーディネートしていただきましたし、現在のスタッフの状況も把握していただいているので安心感があります。マーケティングの方法、独自の治療法を導入する場合の手続きなど、必要なことはすべてお任せできるので、お願いして本当に良かったと思っています。

実際に開業をしてみて、いかがですか?

自分のやりたいと思っていたことが、実現できてとても満足しています。
24時間オンラインで予約できるシステムをつくり、初診は30分、再診は15分の枠を決めて、待ち時間ゼロを目指しました。美容皮膚科なので、顔見知りの方と会いたくないという気持ちもあると思いますので、待合室で患者さん同士が顔を合わせるということも、ほとんどないように配慮しています。
さまざまなメニューを組み合わせると、1日で何時間もかかる場合もありますが、そうした治療を予約される方の場合も柔軟に対応しています。おかげさまで、遠方から新幹線で通ってきてくださる方も多いのです。

しげまりこ皮膚科クリニックのイメージ3
パウダールーム

帰りの新幹線の時間が決まっていても、待ち時間がないので、その時間までには確実に治療は終わります。忙しい方でも、仕事の合間に最小限の時間で治療が続けられますので、待ち時間ゼロの意味はとても大きいと思います。
また、「注射も飲み薬も嫌だけど、このシミやシワを改善したい」「あまりお金をかけずに若々しさを取り戻したい」など、患者さんの要望はさまざまです。ですので、その要望の一つひとつに最大限応えられるよう、あらゆる方法を用意しています。
その結果、患者さんが治療に満足してくださり、他の患者さんをご紹介いただくことがとても多いのです。これは開業医として、とてもうれしく、やりがいがありますね。

今後、取り組んでいきたいことは?

私自身、まだまだ今後経験を積んでいかなければいけませんが、将来的には後進の育成にも取り組んでいきたいと思っています。
現在、レーザー治療の勉強をするためには、東京まで行かなければならないことが多く、いずれはこのクリニックで研修できるようにしていけたらと思います。治療に必要な機器はすべて導入して、あらゆる患者さんの要望に対応できるようにしているため、「うちではできません」とお断りすることはほとんどありません。
実際、近隣の総合病院の皮膚科から患者さんを紹介していただくこともあります。今後も、地道に診療を続けていき、ゆくゆくは後進の指導に専念できる立場になれたらと思っています。

しげまりこ皮膚科クリニックのイメージ4
1台でシミ、シワ、たるみ、ニキビのすべてに対応できる複合レーザー機器

開業を考えている先生へのアドバイスがあればお願いします。

私が開業したのは33歳のときです。開業するには若いとよく言われましたが、チャンスがあれば若いうちから開業したほうが良いというのが私の考えです。
とくに美容皮膚科という分野は、やはり医師自身の肌がきれいでないと説得力がありません。太った内科の先生から「ダイエットしなさい」と言われても、言うことを聞こうとは思わないでしょう(笑)。ある意味、自分自身が広告塔になるので、若いうちのほうが良いと考えました。

自分のやりたい医療を実現するためには開業医が一番だと思いますし、早く開業すればそれだけ納得のいく医療を長くできます。もちろん、病院の皮膚科では、幅広い医療を経験させていただきましたし、とても貴重な体験もたくさんできました。
ただ、定年近くまで勤務医として働いてから開業したのでは、新しいことにチャレンジすることも難しくなってしまうと思ったのです。早くから開業すれば、後進の育成をしてバトンタッチする準備も十分可能だと考えています。

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