開業用語集

「継承開業(承継開業)」

【けいしょうかいぎょう】

院長の高齢化などを理由に、他の医師がその医療機関を引き継いで新たに開業することです。一般的には親子などの血縁者による継承開業が多くを占めますが、近年は継承者のいないクリニックが増えていることもあり、第三者による継承開業が注目されています。

クリニックを譲り受ける最も大きなメリットは、そこに通っている患者さんを引き継げることです。新規開業では、集患が軌道に乗るまでの数カ月から数年は収入が安定しないものですが、継承開業ではこの立ち上がり時期の患者数をある程度見込めます。また、建物や設備を継続利用できればイニシャルコストを大幅に削減できますし、スタッフの継続雇用、認知されやすいなどのメリットが考えられます。一方、クリニックを譲渡する側は、それまでの患者さんを継続して診てもらえる、スタッフの継続雇用ができる、廃院に伴うコストがかからないといったメリットがあります。

クリニックの譲渡に伴い、施設や営業権の対価が発生することも多いため、双方が納得のいく適正価格をうまく設定するためには、直接の交渉ではなく、中立の立場の交渉役(開業コンサルタントなど)を立てることをおすすめします。

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