診療だけでなく、患者さんの私生活も含めて支援していけるクリニックにしていきたいですね。病院時代から、かかりつけにしてくれている患者さんから、「先生変わったね」と言われています。勤務医時代に比べ、患者さんと話す機会が増えたと思います。
私は50歳で開業しましたが、開業して良かったと感じています。勤務医時代は、昼食も取れず、夜も遅くまで仕事をしていました。忙しいのが美徳と思っていたこともあり、心に余裕がなかったと思います。今は、自分の時間も大切にしており、その分、患者さんにも親身に接することができるのではないかと思います。
患者さんとのお話も、一人だけに時間を取るわけにはいきませんので、当院は予約制を徹底しています。「時間を守る」というルールを患者さんにも守っていただいています。中には、自分のルールを通そうとする人もいましたが、他にも待っている患者さんがいることを理解してもらい、今ではみんなが気持ちよく受診できるようになりました。
今後は、当院の特色である排尿障害の検査や診療のレベルをさらに磨いていきたいと思います。学会に参加し、スタッフとともに最新の情報を収集するほか、検査内容の充実も図っていきたいと思います。また、医師や看護師の中には、排尿障害をきちんと理解できていない人も多くいます。内科の開業医向けの講演会なども企画するほか、市民公開講座の講師も引き受け、啓蒙活動にも取り組んでいく計画です。
私は仕事を明日に持ち越すことは嫌いで、「今日できないことは明日もできない」という考え方です。今できることを精いっぱい取り組んでいきたいと考えています。