開業事例

池袋血管外科クリニック

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池袋血管外科クリニックサムネイル
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池袋血管外科クリニック

開業タイプ 新規開業
科目 血管外科、外科
所在地 〒171-0022 東京都豊島区南池袋1-17-2
南池袋I-Nビル7F
TEL TEL:03-5928-4888
URL http://ikebukuro-kekkan.jp/

インタビュー

開業を決意した動機についてお聞かせください。

血管外科の専門医として、手術を通して患者さんのお役に立ちたいと考えたからです。
この分野の手術はすぐに結果が出るため、自分の行った治療が患者さんに、どう役立ったかが明確にわかります。そうした手応えを常に感じられる、とてもやりがいのある分野なのです。

もともと手術が好きで外科医の道を選んだ私ですが、開業前は、大学で病棟医長兼外来医長という立場にあり、なかなか思うように手術に時間を割くことができませんでした。また、大学病院では局所麻酔でできる下肢静脈瘤の手術などには、なかなか手が回り切れません。

池袋血管外科クリニックのイメージ
院長 梅澤 久輝 氏

しかし、緊急ではないけれど、手術を受けるチャンスがあれば受けたいと思っている患者さんは潜在的にたくさんいらっしゃるのではないかと、日々感じていたので、自分のやりたい医療を行うには、やはり開業するのが一番ではないかと考えたのです。

開業にあたっての最大の悩みとコンサルティング会社から支援を受けるメリットは?

開業するといっても、何から始めたら良いのかまったくわからない状態でした。開業した先輩方に聞いても、1から10まで教えてくれるわけではありません。
そこで、インターネットで開業支援を行っているいくつかの会社とコンタクトをとって、その中で一番親身になってくれた総合メディカルさんにサポートをお願いすることにしました。大学病院の勤務を続けながらの準備ですから、打ち合わせはすべて平日の夜にしてもらいました。

開業の立地から物件の選択、スタッフの確保など、全般的なサポートをしていただきましたが、総合メディカルさんのようなコンサルティング会社がパートナーとして関わってくれなければ、開業までこぎつけなかったのではないかと思います。

実際に開業してみていかがですか?

現在、下肢静脈瘤に対するレーザー焼灼術、ストリッピング手術、高位結紮術、硬化療法とバスキュラーアクセスの日帰り手術を中心に行っていますが、手術を通して患者さんに貢献できる現在の形にとても満足しています。

血管外科専門のクリニックですから、手術をした患者さんは、定期的な経過観察のみで診療が終わります。風邪やちょっとした不調で気軽に受診されたり、慢性疾患のために長く通う内科クリニックとは異なり、常に新しい患者さんに来ていただく必要があります。その点は大変ですが、下肢静脈瘤に関する患者さん向けのセミナーの開催や、同窓の先生方、透析クリニックなどに定期的にダイレクトメールを送るなど、集患のためのさまざまな取り組みをしています。

池袋血管外科クリニックのイメージ2

また、ターミナル駅である池袋駅から徒歩3分という好立地のせいか、東京都内だけでなく埼玉県からの患者さんも増えてきました。シャントの手術はすべて腎臓内科からご紹介いただいているため、突然のシャントトラブルで透析のスケジュールに支障が出ないよう、術後のメンテナンスにも力を入れています。

下肢静脈瘤は命にかかわる病気ではありませんが、痛みのために歩きにくかったり、見た目でわかるなどQOLに影響するため、とくに素足を見せる機会が増える春から夏にかけて患者さんが増えてきます。当院ではまだ数は多くはありませんが、閉塞性動脈硬化症に対する日帰りでの血管内治療も施行しています。脚が痛くてスムーズに歩けなかった患者さんが、手術後、すぐに楽に歩けるようになって帰っていく姿を見ると、血管外科専門のクリニックを開業して本当に良かったと思います。

今後取り組んでいきたいことは?

血管外科の領域で日帰り可能な手術の幅を拡げていきたいと思っています。閉塞性動脈硬化症のカテーテル治療や、手の血管のバイパス手術など、局所麻酔で可能な手術であれば取り組んでいきたいですね。そして、クリニックの休診日は日曜・祝日だけですので、今後さらに多くの患者さんに来ていただけるよう集患対策にもっと力を入れていこうと思っています。

現在はスタッフにも恵まれ、とても気持ちよく働ける環境ですが、患者さんが増えて1人では対応できなくなったら、もう1人医師を加えて2人体制にすることも考えています。そうした展開も視野に入れて手術室を2室、リカバリールームも2室作ったので、手術が増えても十分に対応可能です。

開業を考えている先生へのアドバイスがあればお願いします。

開業してから後輩に「どうやって開業したのですか?」などと、いろいろ聞かれることも多いのですが、まず自分はなぜ開業するのか、どのように開業したいのか、開業して何がしたいのか、しっかりとデザインしておくことが大切だと思います。

立地や物件の選択など具体的な手続きは、コンサルティング会社にサポートを依頼すれば、スムーズに進めていくことができますが、自分が何をしたいのかは自分にしかわかりません。それをきちんと伝えることができなければ、的確なサポートも得にくいのではないでしょうか。

開業することは、結婚と同じように大変な決断ですから、ただ何となく開業して、うまくいかなかった、というわけにはいきません。自分がどうしたいのか、ビジョンを明確にしてから準備を進めていくことが重要です。

池袋血管外科クリニックのイメージ3
クリニックのスタッフと
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診察室
池袋血管外科クリニックのイメージ5
リカバリールームは2か所

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