1. All About Breast 乳腺外科クリニック

All About Breast 乳腺外科クリニック(宮崎県)の医院開業事例


外観


内装

開業タイプ 新規開業
所在地 宮崎県宮崎市
科目 乳腺外科
病床数 無床
All About Breast 乳腺外科クリニック
〒880-0811 宮崎県宮崎市錦町1-10 KITEN2F
TEL:0985-20-0811
http://www.all-about-breast.jp/

インタビュー

開業のきっかけを教えてください。

院長 町田 英一郎氏 開院は2011年10月ですが、その2年ほど前から開業を考え始めました。当時は手術症例数の多い乳腺専門病院に勤務しており、乳腺疾患の検査、治療、手術に携わり多くの症例を経験することで、自分個人としてはかなり勉強になり充実した日々でした。

連日、消灯時間過ぎまで、患者さんとその家族に治療の説明を行い、手術やその後の生活に不安を感じている患者さんを励まし、術後の補助化学療法や再発時の化学療法の必要性を理解してもらっていました。でも、その説明は再発のリスク、死亡のリスクを下げることと引き換えに「肉体的負担」「精神的負担」「経済的負担」を強いることでした。

そのころ、強く感じていたことは、「どうしたらこの負担を避けることができるだろうか?」ということでした。ある日気づいたのが、「すべての乳がんを超早期で診断し、治療してしまえば、化学療法は不要になる」ということでした。
結論はシンプルですが、実現するのは時間と継続した努力が必要です。製薬会社主導で行われる臨床試験を追いかけて、薬物療法を極めるのも治療の1つです。しかし、そのような治療に頼る必要のない状態で勝負する方がベストであると感じ、検診、早期診断を中心としたクリニックを立ち上げようと決意しました。
開業を決めてからオープンまでの流れを教えてください。
特別に変わったことをしたわけではありません。まずは人が集まりやすい場所に開院することが大前提で、開業予定地の選定が最初でした。当初は、商業施設が多い場所での開業も考えましたが、診療に必要なスペースが取れないことが分かり、別の場所を検討しました。

商工会議所の方から宮崎駅前にホテルと商業施設、会議場を備えた大型複合施設の計画があることをうかがいました。また、宮崎市の都市計画として、宮崎駅を中心とした「ハブ化計画」があることも教えていただきました。宮崎県は南北に長いため、県北への移動はJRが利用されることが多く、また空港への移動もJRが便利です。宮崎駅前に路線バスや高速バス等、公共交通機関の拠点が戻ってきています。今後、宮崎駅前が発展していく可能性が高いと考え、現在の駅ビルで開業することにしました。

次の課題は、勤務医を続けながらの開業準備でしたので、開業をサポートしてくださる信頼できるコンサルタントを選ぶことでした。総合メディカルさんに相談をさせていただき、開院から逆算して必要な準備を計画的に行いました。しっかりとしたサポートと提案をいただきましたので、すごく助かりました。
開業にあたって困ったこと、悩んだことはありませんでしたか。

待合室 開業にあたっての困難はいくつもありました。それを1つひとつ解決していくのも開業の楽しみであると思っています。事業計画、スタッフの問題、前の勤務病院との関係等。挙げればたくさんあります。共通して言えることは、(1)クリニックの理念を尊重し、軸がぶれないようにする、(2)誠心誠意行う、(3)こつこつと努力することだと思います。
どのようなクリニックを目指していらっしゃいますか。

洗面所 地域の女性に認知され、継続して乳がん検診、治療が受けられるようなクリニックを目指しています。理念は「すべての乳がんを超早期に診断し、化学療法を行わないで済む乳がん治療を目指します」です。
理念を実現するために、1人ひとりの患者さんに乳がん検診の大切さを真剣に説明しています。「早い段階でがんを見つけることの大切さ」を、患者さんと膝を突き合わせて伝えれば、きちんと伝わると信じています。その患者さんが家族や友だち、職場の人たちに伝えることが、啓蒙につながるのだと思います。時間はかかりますが、1人ひとりの意識を変えていくことが、全体の意識を変えることにつながると信じています。

一方で、講演などを通じて広く訴えることにも取り組んでいます。検診を受けていない方に受診を呼び掛けることも、医師がすべき仕事だと感じています。公民館活動や各種団体の女性部などから講演の依頼があれば、こちらから出向いて「検診の大切さ」をお話しています。講演を聞いた方が来院してくれるケースもあり、思いが伝わったのだなとうれしく感じました。

勤務医時代は毎日の診療に追われながらも、学会発表などを通して自分の専門性を高めようと努力していました。しかしながら、刻々と変化する乳がん診療の流れに戸惑いを感じていたのも事実です。「海外の臨床試験のデータがどうだから」などといった借り物の知識を身につけて、分かっているような気になるのが、正直なところ嫌でした。そのような海外の最新情報も不可欠ですが、乳腺外科医が全力で行わなければならない医療は、早期診断と早期治療だと思っています。今は、それができるクリニックを目指しています。
クリニックの特色を教えてください。
当院の目標は、理念で示すように「超早期診断と早期治療」ですから、乳がん検診をベースにしています。働く女性や主婦は、なかなか自分の時間が取れず、検診にも行きづらいのが現状です。ですから、当院の診療時間は平日と土曜は午後7時までとし、日曜・祝日にも開院しています。時間に制限がある方が、来院しやすいよう配慮しています。
スタッフはすべて女性で、クリニック内の入室は女性限定にしています。完全予約制の診察で、待ち時間が少なく、ゆっくり落ち着いて説明を聞いていただけるようにしています。

また、検査から診断までの期間を極力短縮しています。悪性を疑う症例に関しては、可能な限り当日に生検まで行い、1週間以内で診断をつけるように心がけています。
日帰り手術にも対応しており、良性腫瘍やがんが限局しているなど、局所麻酔で手術可能な症例には私が対応しています。全身麻酔が必要な症例や化学療法等の全身治療が必要な症例は、県立宮崎病院など手術設備の整った医療機関を紹介し、患者さんの状態に適した医療を提供できるようにしています。
地域の医療機関、婦人科クリニック等と連携を密にし、地域全体として乳がんの診断、治療ができる環境を整えていきたいと思っています。

  • 日帰り手術にも対応する処置室

  • 超音波検査

  • 画像診断
今後の目標を教えて下さい。

診察中の町田院長 「宮崎の女性の意識を変えていく」ということを、大きな目標にしています。乳がんは早期に発見し適切な治療を行えば、90%以上が治る病気です。にもかかわらず、乳がんによる死亡率は年々増加しています。当院は、乳がん検診受診率を向上させ、超早期に診断し、化学療法を行わないで済む乳がん治療を目指し、開院しました。乳がんで苦しむ女性を減らしたいという思いで、全力で取り組んでいきたいと思います。

そのためにも、クリニックの理念を忘れずに、こつこつと誠意を持って診療を継続すること。これに尽きると思います。
ただ経営が黒字でなければどんなに熱い思いで開業しても継続できないと改めて感じています。このことは、勤務医の時にはほとんど意識することはありませんでした。可能な限りコストを抑えつつ、医療の質を維持することが課題であると感じています。
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