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社会医療法人仁寿会 加藤病院 理事・副病院長 大畑 修三 先生

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大畑 修三先生

略歴
島根県川本町出身。1993年に島根医科大学(現・島根大学医学部)を卒業後、松江市立病院、医療法人緑山会 鹿野博愛(かのはくあい)病院、済生会江津(ごうつ)総合病院などを経て、2007年より現職。

加藤病院で勤務されるまでのご経歴を教えてください。

私は川本町の出身で、高校卒業までをこの地で過ごしました。現在、私は出雲市の自宅に住んでいますが、今でも母は川本町の実家で暮らしています。
山と川に囲まれた豊かな自然のなかで育つうちに、この地域やここで暮らす人々に貢献したいという思い、また、かつて父がぽつりとつぶやいた「この町にも耳鼻咽喉科の専門医がいれば」という言葉をきっかけとして、地域で医療を提供することに興味を持ち、島根医科大学(現・島根大学医学部)へ進学しました。

大学卒業後は医局に残り、医局人事で米子、松江、山口などの病院で勤務しました。その後、済生会江津総合病院を経て大学に戻りましたが、その頃に、私の母も職員として働いている社会医療法人仁寿会 加藤病院の加藤節司(かとう せつし)病院長から「そろそろ川本町に戻ってこないか」と声をかけていただき、15年前に故郷に戻ることを決めました。

加藤病院の特徴はどんなところですか?

島根県のほぼ中央部に位置する川本町は、年々人口減少が続き、高齢化率は約45%と、過疎化・高齢化が深刻です。当院は島根県地域医療拠点病院として、地域の方々の健康と生活を支える大切な役割を担っています。
加藤病院は1938年(昭和13年)創立されました。1965年(昭和40年)に運営組織を医療法人仁寿会と改め、2011年(平成23年)無医地区対策として開設された診療所への取り組みにより「へき地医療分野」での社会医療法人に認定されました。当院は圏域の中核病院として、外来診療、入院診療のほか、在宅医療にも力を入れています。
私も週に2回、施設入居の方やご自宅にお住まいの方など、1日10人ほどの訪問診療を手掛けています。法人内には訪問看護ステーションかわもと・ホームヘルパーステーションかわもと、ケアプランステーションかわもとなどを備え、医療のみならず、質の高い看護・介護サービスを提供していくことを常に意識し在宅療養を支援しています。

また、加藤病院の隣には介護老人保健施設仁寿苑があり、「入所サービス」「短期入所療養介護(ショートステイ)」「通所リハビリテーション」などのサービスを提供し療養者の自立と在宅復帰の支援を行っています。そのほか、グループホーム、サービス付高齢者住宅などの運営、「仁寿診療所そじき」「仁寿診療所ながひさ」の運営、無医地区への巡回診療やへき地診療所への医師派遣などへき地医療への取り組みも行っています。

診療に際し、心がけていることはどんなことですか?

特に高齢の患者さんは、これまで暮らしてきた家やそれまでの生活習慣に思い入れがあったり、複数の疾患や問題を抱えていたりと、ただ病気を治すだけではない、「生活のなかの医療」としてのアプローチが必要なケースが多くあります。
単一の疾患だけを診るのではなく、患者さんの思いや価値観を尊重し、寄り添える医師になりたいと感じています。

私は循環器内科が専門ですが、加藤病院では専門疾患もしっかり診ながら、総合診療医としても日々患者さんの診療にあたっています。専門疾患を診ているだけではわからない、その方の思い、考え方を尊重した医療のあり方は奥が深く、今でも患者さんから学ばせていただくことが多いです。

印象に残っているエピソードはありますか?

以前、訪問診療に伺っていた高齢の患者さんは、すでにがんのターミナル期でした。ほかの場所に暮らしていたご家族からは「心配だから入院させてほしい」と要望されていたものの、ご本人は「手術はせず、慣れ親しんだ自宅で最期を迎えたい」と思っていらっしゃいました。ご家族の心配は当然のことですので、医師だけでなく、看護師やケアマネージャーらとチームを組み、何度もご本人、ご家族と話し合い、できるだけご自宅で過ごしていただくことができました。

また、脳梗塞の後遺症のある患者さんが、「亡くなった夫と一緒に建てた家を離れたくない」という強い思いを抱えていたケースでは、できるだけ長くご自宅で過ごせるよう、医療・看護・介護がチームを組んでサポートしました。疾患や後遺症の状況によってはすべてを叶えるのは難しいものの、患者さんの思いや「どうしてそうしたいのか」という背景を大切にしています。

加藤病院での働きやすさはいかがですか?

法人内に必要なサービスが揃っており、協力体制ができていることはとても心強いです。
患者さんのなかには、医師の前だと痛みやつらさを我慢してしまう方がいますので、看護師さんや介護スタッフさんにこぼした本音をきちんと皆で共有できるのはありがたいですね。
チームとして患者さんを支えるという意識ができているので、同じ目的をもってそれぞれの役割を果たすことができる環境です。
訪問診療は複数の医師でグループ診療を行っており、宿直や待機を当番制で対応しています。そのため、よほどのことがない限りは休暇もとれますし、余暇を家族との時間に充てることもできます。

当院は、こうした山間の地域にしては医師数が確保できているほうだと思います。その理由は、加藤病院長のきさくな人柄と法人内の人間関係のよさですね。居心地がよく毎日が充実していて、ご家族の都合などのやむを得ない事情以外での離職はほとんどありません。
また毎年、法人の職員旅行が用意されていて、日程が合えば参加しています。日帰りプランや宿泊プランなどが選べ、今年は2泊3日で台湾に行かせていただきました。職員である母も一緒に参加したので、よい親孝行にもなったと思います。

ご家族とは何をして過ごすことが多いですか?

現在は週の半分を実家(川本町)で母と過ごし、残りの半分を出雲市の自宅で過ごしています。
現在、妻と長男と3人で暮らしています。娘が2人いますが2人とも結婚して外に出ています。休日は家族で買い物に行ったり、映画を観たりしてゆっくり過ごしています。長男は医学部に在籍中で、家族で病院での勤務や島根県の医療状況について話したりもします。

実は私が大学に入学するとき、面接で「故郷での地域医療に興味がある」と伝えたところ、面接官から「将来、結婚して子どもが生まれたときに、不便な田舎に戻ることをどう説明するのか」と聞かれたことがあるんです(笑)。
幸いなことに私の場合は、妻も子どもも、川本町で医師として働きたいという私の気持ちを尊重してくれていましたし、加藤病院から自宅までは1時間半ほど距離なので、通勤も問題はありません。

島根県での勤務に興味をお持ちのドクターにメッセージをお願いします。

島根県の一番の魅力は、とにかく人が優しいこと。一緒に働く職員も患者さんも、周囲を気遣い、心配して声をかけてくれる方が多いです。
また、自然が豊富で空気がよく、環境は抜群ですね。魚介類や肉、野菜などの食べ物もおいしいです。ちなみに川本町イチオシの名産は、シソの仲間である「エゴマ」です。α-リノレン酸が豊富で健康によく、独特の風味がやみつきになりますよ。

島根県は日本のほかの地域に比べて急速に過疎化・高齢化が進んでおり、日本のみならず世界的に見ても、これからの医療提供の未来像だといえます。今後必要になる医療のお手本として、地域に貢献していくやりがいは何にも代えがたいものがあります。
いきなり田舎に移住するのは難しいと思いますので、まずは気軽に、島根県の医療や地域の方々の暮らしぶりを見に来てもらえればと思います。

NEW ドクターインタビュー(島根で働くドクターからのメッセージ)

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