1. 発表!2017年に輝く医療イノベーションTop 5

海外医療トピックス

2017.01.27

発表!
2017年に輝く医療イノベーションTop 5

いよいよ2017年が幕を開けました! 医療界にとっても新たな1年の始まりです。ここ数年の医療界ではテクノロジーの進化によりさまざまな新しいアイデアが登場しています。IoTを活用した医療機器や、新たな研究で開発された治療法など、今年1年、どのようなイノベーションが登場するのか、非常に楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。今回はそんな1年の始まりに相応しい内容をテーマに、2017年に起こるイノベーションとして、現在注目されている5項目を紹介していきたいと思います。

1.マイクロバイオームを使った治療

人間の体には膨大な量の細菌が生息しており、「マイクロバイオーム」と呼ばれる集合体を形成しています。過去10年内に行われた調査によると、こういった微生物は食べ物の消化・病気の進行・体内での薬の広がり方などさまざまなことに影響を及ぼすことがわかってきました。マイクロバイオームによって、新しい診断法や治療法、微生物のバランスが崩れるのを防ぐプロバイオティクス製品が開発できる可能性が見出され、体内のマイクロバイオーム環境を整えることで、健康状態を保たせようとする動きが注目されています。

2.糖尿病治療薬で心血管疾患の減少

これまで2型糖尿病の治療においては、糖尿病治療薬で患者さんの死亡率を低下させることはなかなかできませんでした。約半数の糖尿病患者さんは心血管疾患による合併症で死亡しており、なかでも65歳以上の患者さんがこうした原因で死亡する確率は70%と非常に高いものです。しかし「Empaglifozin」と呼ばれる新薬がこの状況を変えてくれるではないか……との期待が高まっています。Empaglifozinには、体が吸収する糖の量を減らし、尿を通して体外へと排出される糖の量を増やしてくれる仕組みがあります。

3.白血病とリンパ腫を治療する細胞免疫療法

Chimeric antigen receptor(CAR) T-cell セラピーとは、ドナーの血液から血漿(けっしょう)や白血球、血小板などを取り出し、それを遺伝子操作したもの使って治療を行う方法です。遺伝子組換えを行うことで完成するCAR T-cellをラボで増殖し、キモセラピーを行った白血病患者やリンパ腫患者の体内に送り込むことで、それがガン細胞と戦って治療の助けとなります。また体内に入ったT-cellは長期間にわたり体内に残り、ガンの再発予防にも役立ってくれます。

4.循環腫瘍DNAを見つける液体生検

液体生検(リキッドバイオプシー)とは、血液中の腫瘍細胞や腫瘍細胞DNAを見つけるために実施されるものです。ガンの早期発見に役立つ可能性があると考えられており、治療計画の作成や治療効果の確認、あるいはガン再発の確認にも活用できるそうです。現在、複数の企業が液体生検の検査キットの開発に取り組んでおり、液体生検はアメリカのガン撲滅イニシアティブにおいて重要な技術とみなされています。

5.自動車の自動運転技術

医療と自動運転というと全く別の分野の2つに聞こえてしまうかもしれません。しかし、世界の1年間の交通事故による死者数が約125万人(WHO: 2013年度調査結果)であることを考えると、自動運転が導入されることでより多くの人々が死亡せずにすんだり軽症ですんだりすれば、医療コストや医師・看護師への負担が減ることにつながっていくでしょう。現在、自動運転技術には多数の企業が取り組んでおり、より多くの自動車にこの技術が搭載されることに期待がかかります。

まとめ

新たなイノベーションは、今後の医療をさらに進化させていくための大切な活力となってくれます。2017年にはいったいどのような新技術や新しい治療法の研究が進み、世界の人々の健康状態を向上させてくれるのでしょうか。さらなる期待が高まります!
ぜひ最新テクノロジーに関するニュースにも目を向け、多くの情報に興味を持つ姿勢を保っていきましょう。

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