1. Facebookは長生きの元?6ヶ月に渡る研究が教える長生きの秘けつ

海外医療トピックス

2017.01.24

Facebookは長生きの元?
6ヶ月に渡る研究が教える長生きの秘けつ

「友達がいる」ということは、精神面にも健康面にも良いと言われています。ストレスがたまったりちょっと落ち込んだりしているときでも、友達と笑って話せばいつの間にかモヤモヤしていた気持ちがスッキリした……という経験がある人も多いのではないでしょうか。ソーシャルネットワークの普及が進んだ現代では、多くの人々がこれまで以上にいろいろな人との日常的なつながりを保てるようになってきました。今回はこの「つながり」に焦点を当て、果たしてそれが人の寿命にプラスとなるのかを研究した、カルファルニア大学の研究結果をご紹介しましょう。

世界のFacebookユーザーは一体何人?

ソーシャルネットワーク(SNS)と一言で言っても、その種類はさまざま。性別や年齢層、在住国によって使っているSNSはバラエティーに富んでいます。今回のカルフォルニア大学の研究において焦点となったのは、世界各国で多くのユーザーを持つFacebook。Statista社(統計データの提供を行う企業)の発表によると、2016年第3四半期にアクティブにFacebookを使用していた月間アクティブユーザー数は17億9千万人にものぼるそうです。

ソーシャルライフと寿命の関連

実は「身近な友達がいると寿命が長い」というのは、1970年代から持ち上がっている説です。9年間にわたり実施された調査によると、社会的または地域的に人とのつながりが浅い人は、つながりの強い人と比べると早死にする可能性が最高で2.8倍も高いという結果が出ています。このほかにも、ソーシャルライフと寿命に関しては多くの調査が行われており、計148を超える調査結果のメタ分析から、社会的つながりを持つことが生き延びるチャンスを最高で50%まで高めてくれることがわかっています。

内閣府が2015年に実施した「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によると、回答を行った日本人の高齢者のうち「同性・異性の友達がどちらもいない」と考えているのは男性29.8%、女性22.6%と約4人に1人は友人がいない状況にあります。日本は世界的に見ても長寿の国として注目を浴びることが多いですが、このように孤独な状況にある高齢者が少なくないことを考えると、今後の平均寿命への影響が気になるところです。

Facebookユーザーvs. ノンユーザー

今回カルフォルニア大学が行った調査は、1945から1989年に生まれた1,200万人のFacebookユーザーを対象に、6ヶ月にわたって実施されました。結果的に、Facebookを使っている人と使っていない人を比較した際に、平均的なFacebookユーザーのほうが死亡する確率が約12%低いということがわかりました。

しかし、これには「Facebookを介して、実生活のソーシャルライフの質が向上していなければならない」という条件がついています。また、長生きするためには「バランスのとれたソーシャルライフ」がキーポイントでもあるそうです。ソーシャルネットワークはあくまでも、普段の生活を豊かにするためのサポート的な存在であるべきで、執着してしまったり、それが原因で家にこもってしまったりしては決してプラスの効果は期待できないというのは納得のいく結果ではないでしょうか。

まとめ

長生きをする秘けつのひとつは、「人とのつながり」を大切にすることで人生をより豊かに過ごすということです。直接人々と会って話すことや触れ合うことはもちろん大切です。しかし、遠くにいる家族や友人、同じ趣味を持つ人々と簡単に連絡を取ることができるソーシャルネットワークで「つながり」を広げていくことも、人とのつながりを保っていくうえでメリットをもたらしてくれるのではないでしょうか。スマートフォンやインターネットの使いすぎは問題視されることもありますが、これらと上手に付き合うことができれば、幸せに長生きできるかもしれないと今回の調査は教えてくれます。

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