1. 手術の予行練習がリアルに体験できるアプリ「Touch Surgery」登場!

海外医療トピックス

2016.07.05

手術の予行練習がリアルに体験できるアプリ
「Touch Surgery」登場!

医師が手術の腕をあげるために、一体どんなことができるでしょうか? 書籍を読む、画像や動画を見るといった方法もありますが、やはり「実際に手術を行う感覚を、ハンズオンで学びたい」という人もいるのではないでしょうか。そんな方に今回ご紹介したいのが手術練習アプリ。ロンドンとニューヨークを拠点とするTouch Surgeryが開発したものです。

手術の質の向上をお助け

Touch Surgeryが開発したモバイル端末用アプリ「Touch Surgery, Surgical Simulator」は、バーチャルリアリティ用ヘッドマウントディスプレイのOculus Rift や zSpace 3D タブレットに適合させたものです。Touch Surgeryはこのアプリについて「心臓病から手根管症候群まで、さまざまな病気の手術をバーチャル上で練習でき、持っている知識とその正確さについて採点されます」と説明しています。

このアプリは無料で提供されており、コストをかけることなく手術の練習をするツールとして優れています。Touch Surgeryはこのアプリの制作にあたり、世界的な学術機関の一流外科医の協力のもと手術の手順を作成し、それを3Dのバーチャルリアリティ患者と結び付けています。

どんなことができるの?

  • Touch Surgery, Surgical Simulator 画面キャプチャ
  • Touch Surgery, Surgical Simulator 画面キャプチャ
  • Touch Surgery, Surgical Simulator 画面キャプチャ
  • Touch Surgery, Surgical Simulator 画面キャプチャ

このアプリの一番のメリットは手術の練習をスマートフォンやタブレット端末で行えることです。最新鋭の3Dグラフィックス技術が用いられ、よりリアルな体験が得られるように工夫されています。「トレーニングモード」で手術をステップごとに練習したり、「試験モード」で習得した知識の確認を行ったりできます。

このほか、ユーザーが自身の嗜好に合わせて作成できるライブラリー機能や、トップレベルの医師から新技術を学べる機能もあり、現役の医師だけでなく医大生や講師が使用するのにも適しています。ちなみに、こちらはハーバード大学の整形外科レジデンシープログラム向けの動画です。


画像をクリックすると動画が再生されます

レジデントはモバイル端末さえあれば、このアプリ使って手術の練習やリハーサルをいつでも行えます。管理者は、各レジデンスがプログラムを使用した時間や、テストのスコア、プログラムの進行状況などを確認でき、十分な知識がついたと判断すれば「Certificate(証明書)」を発行することが可能です。

患者さんへの手術内容の説明にも使える

このアプリは、手術に対して不安を抱える患者さんに手術の説明をする際のビジュアルエイドとしても活用できます。言葉による説明ではいまいちピンとこない内容でも、アプリを用いて視覚的に伝えれば、患者さんの手術に対する疑問を解決しやすいでしょう。

手術前の患者さんの精神状態を安定させておくことは、手術をスムーズに成功させるために役立つポイントの1つ。患者さんに手術の内容をしっかり把握してもらうことで不安を取り除き、信頼関係を築いておくことはプラスになるでしょう。

常に進化の意志を持とう

テクノロジーの進化は、医療分野にもさまざまなメリットをもたらしてくれます。医師としての技術向上や業務の効率化を図っていくには、新しい情報に目を向けて挑戦していくことが大切です。医師、病院スタッフ、患者さんとその家族……多くの人にとってよりよい環境をつくれるよう、常に「進化」し続ける意志を持ちましょう。

Touch Surgery, Surgical Simulatorの詳細はこちら

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