1. 医療機関のアプリ開発をより簡単に!CareProgramsの紹介

海外医療トピックス

2018.02.09

医療機関のアプリ開発をより簡単に!
CareProgramsの紹介

患者さんの情報を集めて、今後の医療システム改善や病院の経営改善につなげたい……そうは思っても効率的な情報収集システムを一から作り上げることは簡単ではありません。しかし適切なツールを使えば、膨大なコストや労力をかけずにシステムを構築することも可能です。その一例として、今回は米国のスタートアップ「Doctella」が開発している医療系アプリ開発サポートプログラム「CarePrograms」を紹介します。

アプリ開発はハードルが高い?

患者さんの病院外での健康状態を知り、必要に応じてフォローアップを行うことは、患者さんの健康状態を向上させるために重要だと考えられています。しかし、患者さんの病院外での状況を追跡するための環境づくりを、人手やコストをかけずに行うのはなかなか難しいものです。

患者さんの状況を追跡する手段の一つに、患者さん自身のスマートフォンやウェアラブルデバイスとアプリを活用し、データ収集を行うという方法があります。収集したデータを分析すれば、その結果に基づいてフォローアップを提供したり、病院経営の効率化につなげたりすることができるため、魅力的な手段ではあります。しかし、「アプリの開発には時間もお金もかかる」という問題があり、また、「アプリ開発に手を出すのは、ハードルが高い」と感じている医療機関もあるかもしれません。そんな医療機関をサポートするべく立ち上がったのがDoctellaというスタートアップです。

コストと労力面の課題をクリアするプログラム

Doctella社の目標の一つは、医療機関が「素早く」「簡単に」「低コストで」患者さん向けのアプリの開発を行えるようサポートを提供することです。Doctella社の設立者たちはヘルスケアの未来の鍵は「センサーとアプリ」が握っていると信じています。また彼らは、今後デジタルヘルスを導入していくことでヘルスケアの質を上げケアの費用を下げることができると考える一方で、それを実現するために必要な患者さんのデータを収集する方法がないのが課題だと感じています。

そこで期待されるのが、患者さんのデータを収集し、その結果に従ってリアルタイムで的確な指示を出すことができるアプリです。一般的には、こういったアプリの開発には50万ドルから70万ドルがかかるうえに開発期間も長期に及ぶとされています。そうなると規模の小さい医療機関はコスト面でも労力面でも、なかなか手を出しにくいかもしれません。Doctella社のCareProgramsはこういった状況を変え、「誰でもすぐに簡単にアプリ開発ができるプラットフォーム」を提供します。

少ない数ステップで効果が発揮できるシステム構築が可能

CareProgramsの利用方法について、おおまかな流れを説明すると

  1. 医療機関がDoctella社のウェブサイトでアカウントを作り、自分たちのニーズに合った雛型を取り入れてケアプログラム・アプリを開発
  2. 患者さんにそのプログラム・アプリをテキスト、Eメール、EHR(電子カルテ)などを介して送信
  3. 患者さんはそのプログラム・アプリを使ってデータを提供し、治療介入を受け、 知識を取得する
  4. 医師の元に患者さんのデータとその分析結果が届く

となります。

※クリックすると動画が始まります

CareProgramsで開発されたアプリを、ある耳鼻咽喉科医院が活用した結果、「患者さんから病院への電話の回数が15%減った」「ERでの治療後の再入院率が50%減った」「予約の当日キャンセルが50%減った」などの効果が見られたそうです。

まとめ

技術の進化により、医療機関はその規模を問わずに、経営やケア内容の改善をより簡単に実行できる時代が到来しそうです。自分たちにとって役立ちそうな新しい技術はないか……他の医療機関はどのようなシステム改善や開発を行っているかといった情報の収集を意欲的に行い、得られた情報を活用していきましょう。

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