1. 海外サイトに学ぶ世界に通用する研究論文 提出前に確認したいポイントとは?

海外医療トピックス

2015.12.08

海外サイトに学ぶ世界に通用する研究論文
提出前に確認したいポイントとは?

自分が取り組んでいる研究について、海外の雑誌や機関への論文提出を考えている医師の皆さん。一体どのようなポイントを意識しながら、論文作成を行っているでしょうか?
評価される論文を書くためには、多くの時間と労力を費やします。どうせならば、合格点をもらって発表の機会を勝ち取りたいものですよね。そこで今回は、海外機関が提出された論文を前に、一体どのようなポイントをチェックしているのかを見てみましょう。

チェックポイントを見てみよう

では、海外のサイトで紹介されている「研究論文のキーポイント」「論文がリジェクトされる理由」を参考に、チェックポイントをまとめてみましょう。

まずはやはり、英語力、文法、フォーマットといったテクニカルな部分です。研究内容に関わらず、こういったテクニカルな部分に問題を抱えている論文は、スクリーニングの段階で落とされてしまいます。よくある失敗例は次の通りです。

よくあるテクニカルな部分での失敗例
英語力が不足しているために内容を正しく理解できない。スペルミスが多すぎる。
フォーマットが募集要項に提示されていたものと違う。論文原稿に必要な情報がすべて入っていない(例:タイトル、著者名、参考文献、チャート、アブストラクト(要約)が欠けている)。
テーブルやチャートがずれて表示されている。ずれによりデータが見えない。
参考文献が古すぎる。信ぴょう性の低い参考文献である。
研究内容が論文提出先の機関の趣向に合っていない。

上記で挙げたようなポイントを押さえていない論文は、内容を確認してもらう段階までたどり着けないケースもあります。英語が正しいか、スペルミスがないかといった課題は、提出前に第三者の確認を入れたり、英文校正のプロに確認を行ってもらったりすることでクリアできます。ファーマットや参考文献に関しては、論文の執筆に取り掛かる前に、必ず細部まで情報確認を行うように心がけましょう。

次に、論文の元となる研究デザインをきちんと確立させることも、論文を認めてもらうための重要ポイントです。研究をデザインするときに、以下のような問題点がないよう注意したいものです。

研究デザインの悪い例
元となる研究内容が曖昧。計画性のないデザイン。仮説となるコンセプトがクリアでない。
テーマ自体が時代遅れである、重要なものでない。
データを取ったサンプルサイズが小さすぎる。
使用したデータ算出方法が、結論を出すための方法として適していない。
試験デザインや、試験の趣旨に明らかな偏りや偏見がある。
コントロールグループや比較対象が明確に設定されていない。

研究論文とは、自分の意見を発表する場ではありません。公平な目線を持つことを前提に、その分野にメリットのある情報をもたらすことができる研究を行い、それによって得られた有益な情報を提供するためのものです。研究デザインを行う際に、「どういったデザインの研究を行うことで、確立したデータを取ることができるか」「どういった統計手法を用いることで、自分の立証したい説をサポートすることができるか」といったポイントを熟考しましょう。

また、論文を認めてもらうためには、信ぴょう性のある結果を添えることは必要不可欠です。信ぴょう性のない結果というのは下記のようなものを指します。

信ぴょう性のない結果例
結果が正しい統計に基づいていない、結果とデータが比例していない。データが不完全である。
論文の結論が、研究結果の内容やデータによってサポートされていない。こじつけ感がある。
研究内容を再度繰り返しても、同じ結果にたどり着けない。

その他に、研究結果がその分野のさらなる前進への糸口とならない場合も、論文として発表する価値を見出してもらえないケースにつながります。研究結果が今後の医療にどのような道を開いてくれるのか。なぜ多くの人がその結果を知るべきか、そのメリットをしっかり伝えていきましょう。

ポイントを押さえた論文で海外でも認めてもらおう

研究論文を作成するためには、多大な労力を費やすものです。計画性のあるデザインで試験を行い、そしてその結果を、いかに正確な情報やデータでサポートした論文を作成できるか。これが、認めてもらえる研究論文を書き上げる重要ポイントです。ポイントをしっかりと押さえた論文を作成し、より多くの人に目に留めてもらえるように頑張りましょう。

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