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看護師は女性医師が嫌い!?女性医師と看護師の関係

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職場の悩みで一番多いのは対人関係です。日本産業カウンセラー協会による「働く人の電話相談室」への相談内容の集計によると、30~40代女性の職場での悩みの38%が「人間関係」、16%が「パワハラ」、3%が「セクハラ」「その他ハラスメント」が10%となっており、7割近くの女性が職場で「人」に関することで悩んでいるとわかります。では、これが医療の現場ではどうでしょうか?

【グラフ】職場の悩み 参考元:一般社団法人日本産業カウンセラー協会による「働く人の電話相談室」への相談内容集計

医療の現場では患者さんや医療・介護スタッフ、薬剤師や医療事務スタッフなど、さまざまな立場の人が存在しますが、一番悩みが多いのは関わりの多い医師と看護師の人間関係です。患者さんに最適な医療を提供するためにも、医師と看護師の協力は欠かせません。

今回は、女性医師と看護師の良好な人間関係の築き方について、一般病院勤務のベテラン女性医師K先生(37歳・精神科)にお話をお伺いしました。K先生の場合はどうなのでしょうか。

「私は現在、看護師との関係で困っていることはありません。良好な関係を築けています。
科によるのかもしれませんが、私のイメージだと産婦人科、小児科、精神科などは、どちらかというと和気あいあい。外科はシビアな印象があります。しがし、どの科でも看護師から”女性医師だから嫌い“という扱いを受けることはほぼないと思います。」

女性医師が看護師と良好な関係を築くための心がけ

看護師と良好な関係を築けているというK先生。では、どんなことを心がけているのでしょうか?
「看護師の名前は全員覚え、必ず名前で呼ぶなど、尊重する気持ちで接するようにしています。お願いをするときも、言葉が命令形になったりしないようにしています。」
医師と看護師はそれぞれがプロフェッショナルな職業であり、そこに優劣はありません。職業や役割にとらわれることなく、お互いに人として尊重しあい、認め合うことが良好な関係を築くことに繋がるのです。そのことをK先生も理解しているからこそ、日頃から相手を尊重し、気遣う心を大切にしているようです。

実際にあった、女性医師と看護師のいざこざ

K先生も、かつて大学病院にいたころは、女性医師と看護師の人間関係がこじれる現場を見たことがあったそうです。「研修医の女性医師が、ベテランの看護師からキツく当たられていました。無視から始まり、急ぎではない検査結果について夜中に電話で報告がきたこともあったようです。」
その時は果たして何が原因だったのでしょうか。「女性医師だから、ではなく、研修医が看護師に向かって偉そうな態度をとってしまったことが発端だったようです。」
他にも、看護師側から男性医師との人間関係の相談を受けることもありますよ。こんなことも出来ないのかと注意をされた、偉そうにされて萎縮してしまうといった話も聞きます。」つまり、性別や立場を問わず、高圧的な態度を取ってしまうことが一番良くないことのようです。

女性医師と看護師が良い関係を築くメリットとは?

看護師と良好な関係を築けていると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
「患者さんの状態が分かるのが大きいですね。看護師の方が患者さんと接する時間が長いので、ちょっとした気になる点を教えてくれるようになります。“いつもと違う気がする”って、話しやすい関係じゃないと言えないことですよね。
また、看護の面から見た治療の意見も非常に気付きが多いので、良い関係を築けているメリットはとても大きいと思います。」医療において一番大事な治療にも、看護師との良好な人間関係が作用するのですね。医療は、医師一人で行うものではありません。看護師など他のスタッフのサポートがあってこそ成り立ちます。信頼関係を築く事はよい医療を提供することに繋がります。K先生のような良好な関係を築いていきたいですね。

どうしたら上手く付き合える?

【できる仕事をきちんとこなし、尊重する心を】
看護師との人間関係に悩んだ場合、どうすればよいのでしょうか?
「ベテランの看護師ほど仕事に厳しいです。できる仕事を増やせば、仕事上の能力が理由で関係性が悪くなるケースは減ると思います。理由もなく、女性医師だからと嫌われることはないので、新人の場合は、まず仕事で一人前になることを目指して欲しいです。」
本気で仕事に臨んでいるからこそ、見方が厳しくなってしまうのかも知れませんね。裏を返せば、出来ることをきちんとこなせば、関係性が悪くなることは減るということでしょう。

「また新人、ベテランに関わらず、高圧的な態度を取らない、分からないことは聞く、人によって態度を変えない、などの簡単な心がけは大切です。」
人間関係を築くときに一番大切なのは、互いを尊重する適切なコミュニケーションです。やりがいも感じ、順調にキャリアを積んでいるにも関わらず、人間関係の悩みで職場を辞めてしまうことは避けたいもの。日頃から看護師と良好な関係を築くために、相手を尊重する心を持つことが大切です。


【感謝の気持ちを伝える心がけを】
他にも効果的なのは「ありがとう」の声掛け。感謝の言葉で相手の対応は変わります。相手に感謝の言葉を伝えたとき、人間関係にどのような影響を及ぼすかを調べたオーストラリアの実験では、「ありがとう」などの言葉を伝えると、好意的な反応が26%も増えたと述べられてます。

K先生によると、感謝の気持ちを表現することは、“私は、あなたと関係を築く相手としてふさわしい人間です”とのメッセージになるのだそう。「ありがとう」の気持ちを常に忘れず、意識的に口に出すようにしたいものです。

職業や役割にとらわれることなく、お互いに尊重しあい、認め合うことが良好な関係を築くことに繋がるのです。そして、感謝する気持ちを言葉にすることを意識してみてください。それが出来れば、職場環境がもっと素晴らしいものになるでしょう。

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