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結婚相手はやっぱり医師がいいの?女性医師の結婚事情

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女性医師の割合は年々増加傾向にあり、その割合は1980年には10%でしたが、2012年には19.7%と、倍増しています。全医師数約30万人のうち、20代、30代の女性医師数は約3万人。
多忙な生活の中で、女性医師の結婚事情はどのようになっているのでしょうか。
また、どうすれば女性医師が幸せな結婚生活を送ることができるのでしょうか。女性医師の結婚事情について調べてみました。

数字で見る女性医師の結婚事情

医師の配偶状況を調べた調査結果によると、女性医師の配偶者なしは42%、男性医師は11%でした。ちなみに一般女性の配偶者なしは35.5%、一般男性は27.1%となっています。また、生涯未婚率(50歳時点)で見ると、女性医師は35.9%、男性医師は2.8%と非常に男女差が大きいということがわかります。

既婚の女性医師について見ると、女性医師が男性医師と結婚している割合は2007年に68%、2009年には58%と、こちらは下がり気味の傾向です。

  • 配偶者がいない割合(医師)
  • 配偶者がいない割合(一般)
  • 医師の生涯未婚率(50歳時点)
  • 女性医師が男性医師と結婚している割合

女性医師はなぜ結婚しない?

女性医師の婚姻率はなぜ低いのかについて考えてみましょう。
過酷な研修時代がちょうど20代後半の婚活時期と重なることが一因と言えます。この時期は学ぶことが多いため大変忙しく、結婚相手との出会いもあまりないということでしょうか。
また、出産によって30代中盤の、ちょうど医師としての基盤を固める時期に仕事をセーブしなければならないことも、結婚を躊躇させる要因と言えます。
その他には、女性医師は一般の男性と比べて年収が高いため、つり合いやステータスを求めて高年収の男性を選定しがちなことも挙げられます。また同僚の男性医師からは、同じように忙しい女性医師が自分のサポート役としては難しいとして、また、医師以外の職業の男性からは年収でとてもかなわない高嶺の花として敬遠される、という傾向もあるようです。

医師との結婚・・・ 仕事は彼に任せています。

では実際に、医師と結婚した女性医師はどんな決断をしたのでしょうか。同僚だった男性医師との結婚を機に常勤勤務をやめ、アルバイトに転向したDさん(内科、35歳)に話を伺いました。
Dさんは、仕事をセーブした理由をこう語ります。
「結婚前は病棟も持っていて非常に忙しく、自分一人の身なら何とかやっていけましたが、仕事も家事もとなると常勤勤務は無理だと思い、結婚を機に一旦退職して、夕方5時に終わる仕事にかえました。仕事も大切ですが、しっかりと家事をしたかったので、後悔はありません。
夫も同じ病院勤務でしたので、忙しさはよくわかります。今は彼に頑張ってもらいたいと、私は週2日だけ働いています。」

Dさんは仕事と家庭の両立を考えたとき、自然と仕事をセーブしたとのことです。
男性医師の妻が専業主婦である割合は49.4%であり、一般男性の妻のそれが37.6%であることと比べると、大変高くなっています。これは、十分な収入があるため妻が働く必要がないという理由に加え、医師が多忙を極めるため、そのサポート役として家や子育てを妻が担っている、と見ることができます。
夫婦ともに医師としてフルタイムで仕事をされている方も多くいますが、その場合、家事や子育てを外部のヘルプに依頼されている場合も多いようです。

妻が専業主婦である割合

意外と珍しい?女性医師とスタッフとの結婚

女性医師が男性医師と結婚するのは珍しいことではありませんが、女性医師が同じ職場で働く医療スタッフと結婚することは、案外珍しいようです。
医師はスタッフに指示を出す立場であること、男性は女性から指示を受けることを快く思わない人が多いこと、そのため、恋愛感情が育ちにくいことが理由として挙げられます。

スタッフである放射線技師と結婚したIさん(放射線科、30歳)の話を伺ってみましょう。
「同じ職場だったので、私の仕事の状況もよくわかってくれていると思います。入局してすぐ、慣れなくても悩んでいた時も、気さくに声を掛けてくれました。人柄が良くて好きになりました」仕事上の立場に関わらず、人間として信頼できたというIさん。「放射線科はルーチンワークが多いのであまり残業もありません。まだ子どもはいませんが、夫は去年転職して少し職場が近くなりました。子どもができても何とかやっていけそうな気がしています。」

同じ医療従事者として、お互いの仕事を理解しながら共に歩む道を選んだIさん。医師とスタッフという立場を超えたコミュニケーションが結婚へ至る道だったようです。

フルタイムで働く私をサポートしてくれる自営業の夫

夫が自営業を営んでいるという女性医師Kさん(耳鼻科、40歳)に話を伺ってみましょう。
Kさんは2歳上の夫と8歳の娘さんとの3人暮らしです。
「30歳の時に結婚しました。夫は自動車部品を扱う会社を経営しており、自宅の1階が店舗になっています。私は産後も5か月でフルタイム復帰しました。夫のサポートなしでは早期の復帰はありえなかったと思います。保育所のお迎えや晩御飯の支度、お風呂に至るまでほとんど夫がやってくれました。なんでもできる夫なので本当に助かっています。
夫は家のことはできる人間がやればいい、と言ってくれています。ここまでやってくれるとは結婚前は思っていませんでした。」

忙しい女性医師に変わって、家事や育児をサポートしてくれる夫。自営業ということで、時間の調整がつきやすいこともあり、家事に育児に大きく貢献してくれているそうです。

Kさんは言います。「正直、会社経営と言っても商店ですから、経費を差っ引いたら夫の収入は私の3分の1位です。でも、夫には夫にしかできない仕事があり、私には私の仕事がある。それぞれが仕事にもやりがいを持っていれば、収入は問題ではありません」男性こそが一家の大黒柱として稼いでくるもの、という既存の概念をきっぱりと否定するKさん。それぞれの仕事や家庭での役割をうまく分担して、Kさん宅はまわっているようです。

いかがでしたか?ここ30年あまりで女性医師は2倍に増え、特に若い世代が増えています。女性医師が医師との結婚を考えたとき、キャリアの中断・減速や、多忙な生活を乗りきる覚悟と心構えが必要でしょう。もちろん結婚は人それぞれの問題ですし、誰が良い、この職種が良いとは一概に語れない部分は多いと思います。
しかし、傾向値をとらえることで、「女性医師という職業がどういった職業との結婚であればうまくいきやすいか」という部分は見えてくるのではないでしょうか。
相手が医師であれば、同業者として仕事への理解が出来、相談にも乗りやすいなど医師同士だからこそ分かり合えるというメリットがあります。
また、医師以外の医療スタッフとの結婚は、相手が医師の忙しさを理解しているという部分で多くの協力を得られやすいかもしれません。ただし職場の立場というものがある以上、対等な関係を築くという部分には困難がつきものでしょう。
ステータスにこだわるなら難しいかもしれませんが、同じ医療関係者として、医師同士とは違った情報交換もできるようです。

最後に、医療従事者以外の男性との結婚について言えば、医師の忙しさを割り切って理解することができ、家事にも協力的である人が適しているのではないかと考えられます。
また、互いに全く違った世界で仕事をしているため、それぞれの知見を広げる事ができる、新しい考え方を取り入れる事ができるといったメリットもあるでしょう。
女性医師が結婚相手の年収やステータスにこだわらず自分の足でキャリアを積んでいく意思があるのなら、あらゆる職業の人と結婚の可能性は広がります。

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