女性医師働きやすさ向上委員会

女性医師のベストな働き方とは?ワークライフバランスのあり方

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女性登用の取り組みを本格化させる企業が目立つ一方、女性が十分に能力を発揮しながら、子育てや介護など、ライフステージに応じた柔軟な働き方ができるところまで環境が整備されていない現状があります。
特に、医療業界においては、女性医師を支援する体制の整っていない職場が多く、周囲の意識も追い付いていないようです。今回は、多忙な医療現場における、女性医師にとってのワークライフバランスのあり方について考えてみたいと思います。

女性医師はワークライフバランスとは無縁!?

医師としてスキルを身につけ、キャリアを重ねていく時期が、妊娠・出産の適齢期と重なることから、女性医師はそのキャリアの中で、仕事を取るか子どもを取るかの選択を迫られる場合があります。

職業柄、多忙を極め、ワークライフバランスとは無縁という医師も多いでしょう。医師が妊娠や出産のために休職や退職をすると医師不足に拍車がかかるという事実もあります。そのため、子どもが欲しくても、職場のことを考え、自ら妊娠や出産を踏みとどまったり、先延ばしにしたりしてしまうケースが多くあります。

女性医師が働きながら妊娠や出産、子育てを両立するため、あるいは子育てによるブランクを経て復職しようとした場合、どういったことが障害になるのでしょうか?

女性医師の出産適齢期とは?

一般的には20代が出産適齢期といわれていても、研修医、医局員として過ごす20代に妊娠・出産に踏み切ることは事実上、難しいと思われます。

医療の世界にもワークライフバランスの必要性が高まっていますが、日本では女性医師の出産・育児体制が依然として遅れており、自分の都合だけでは医療現場を離れづらいのが現実です。
もし、20代に出産を迎えた場合でも医師を続けるのであれば、それこそ何が何でもやり切るという強い意志と家族や職場の理解と協力が不可欠です。研修と子育てを両立することは、口でいうほど容易いことではありません。
子育てを優先するために時短勤務という選択肢もありますが、ある程度は医師としてのキャリアを固めてから出産を考えるのが妥当なところでしょう。できれば高齢出産となる35歳になる前、つまり30代前半での出産が、女性医師の出産適齢期であるといえそうです。

妊娠したら仕事と完璧に両立していこうと思わず、勤務時間を減らす交渉をするなど安静が必要です。妊娠前と同じように働こうと思うと、母子ともに負担が大きくなります。バランスの良い食生活や、規則正しい睡眠時間を確保するなど、妊娠期間は自分の身体を何よりも優先させてください。

子育てと両立しながら無理なく働くためには?

子どもができた後も、多くの女性医師は働き続けたいと思っています。しかし、子育てには多くの時間を割かなくてはならず、医師と母親の両立は難しいものです。
子育て中の女性医師が、無理なく働ける方法や子育てと両立する際に気をつけるべきことはあるのでしょうか。

育児と仕事で心身ともに疲れた状態では、質の高い医療を提供することはできないため、両立するには夫や家族の協力を得ることかが大きなカギになります。子育てを一人で背負い込むことにならぬよう、出産・育児前から自身のライフステージにおけるキャリアプランをしっかりと家族に伝え、協力体制を整えておきたいものです。

前述のとおり日本における女性医師の出産・育児体制の整備は遅れていますが、少しずつですが、出産後の復職女性医師向けの支援制度も広まっています。時間延長が可能な保育施設が付属している病院や、育児と両立するための時短制度が定められている病院もあるので、サポート体制の厚い職場を選択肢に入れるのもいいでしょう。

また、厚生労働省などが行っている女性医師向けの相談窓口を活用してみてもいいかもしれません。仕事と家庭の両立についてアドバイスがもらえたり、離職防止、再就職もサポートしてくれます。様々な情報を取得することが自身のワークライフバランスを確立するための選択肢を広げることにつながります。

とはいえ、自身の職場に協力をお願いしておくことが大切です。医師一人の職場離脱や時短勤務による業務のしわ寄せは、同僚医師に波及します。普段から職場の人間関係を良好に保っておきたいものです。
「できることは進んでやろう」という姿勢を見せること。それが職場の理解を得ることにつながり、ひいてはライフステージの変化に左右されやすい女性医師人生を、息切れせずに続けていく秘訣にもなります。

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