1. 女性医師のキャリア設計 妊娠・出産編 (2)

女性医師体験談特集 結婚、出産、育児、復職… 女性医師の体験談を集めました。

女性医師のキャリア設計 妊娠・出産編 (2)

ライター医師プロフィール
年齢 : 30代後半 家族構成 : 夫、子1人 勤務内容 : 精神科(常勤⇒時短勤務) 私たち女性医師のキャリアを考えるうえで、おそらくもっとも大きな分岐点になるのが「出産」ではないでしょうか。妊娠中にどう勤務していくか。また、出産後に医療現場へどのように復帰するか。女性医師にとって「出産」は非常に大きな転機です。私も出産後に職場復帰しましたが、振り返ってみて大切だと思うのは、「職場での信頼を得ること」です。

妊娠中も仕事を辞められない環境

私の場合は、パートナーの転勤に伴い、新しい病院での仕事が決まった矢先の妊娠発覚でした。一通りの研修、専門医の取得を終え、高年齢出産の声も聞こえ始めていたときの妊娠だったので妊娠自体はとても嬉しく、ほとんど浮かれていたといってもいいかもしれません。幸い、勤め先の病院は非常に理解があり、体調に合わせて周りがカバーしてくれる体制があって安心して働けたのですが、パートナーが大学院に在学していたので経済的には、仕事を辞められない環境でした。

職場でのコミュニケーション

妊娠中はつわりも軽く、仕事も当直含め普通にこなしていましたが、外来のあと、昼休みに当直室で横になって休んだり、妊娠後期にはお腹が張って大事をとって仕事を休んだこともありました。妊娠の経過が順調でも、いつ出血したり腹痛がおきたりして、仕事に穴をあけるかわからないため、同僚の先生には前もって勤務交代のお願いをしたり、体調の良いときには仕事を積極的に引き受けたりして、関係を良くするように努めました。

また、自分の性格的に、家で一人過ごしていると赤ちゃんや出産のことについて思い悩んでしまうため、仕事を続けることで妊娠中も気が紛れました。同じ病棟の看護師さんにも妊娠中の方がいて、健診のことや体重のことを相談できて良かったです。私にとって、医師という社会的な役割を通して患者さんやスタッフと常にコミュニケーションがあったことは、とても助かりました。

出産後に考える「医師」という仕事のやりがい

労働基準法では、産前は6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後は8週間の休業期間の取得が認められています。私の場合は、予定日の2週間ほど前まで仕事をして産休に入り、出産後は3か月で時短勤務に復帰しました。周囲はあたたかく迎えてくれましたが、今も育児と仕事の両立は非常に大変です。それでも、24時間続く赤ちゃんの世話から一日数時間離れ、医師という仕事を通して世の中とつながりをもち、社会貢献できることにやりがいを感じています。

出産前から、職場での信頼を得ること

私が産後に職場復帰した経験から、コミュニケーションの大切さについてお話ししてきましたが、もう一つ、出産前から心がけていただきたいことがあります。それは、当たり前のことかもしれませんが、業務を通して「信頼」を得られるよう、目の前の仕事に取り組むことです。妊娠、出産を経て、医療現場で働き続けることは大変ですが、少しでも多くのお母さん医師が仕事を続けられることを願います。

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