1. 女性医師のキャリア設計 妊娠・出産編 (1)

女性医師体験談特集 結婚、出産、育児、復職… 女性医師の体験談を集めました。

女性医師のキャリア設計 妊娠・出産編 (1)

ライター医師プロフィール
年齢 : 40代後半 家族構成 : 夫、子1人 勤務内容 : 内科(常勤⇒非常勤) 妊娠・出産は女性だけが経験する一大イベントですが、医師の場合はどうでしょうか。医師の仕事は、当直があったり、検査や治療手技など、肉体労働の側面もあります。妊娠期にいつまで当直をするのか、どの程度肉体労働をするのか、出産後どの時期で復帰するのかということは本人や家族の考え方だけでなく、勤務先にも左右されるます。
私自身は、勤務先で妊婦に対する理解を得ることができず、とても苦労しました。ただ、出産してよかったと思っています。
そこで、私が妊娠中の勤務で心がけたことをご紹介します。

妊娠時の職場環境

結婚を契機に引っ越し、勤務先が変わりました。転職後の勤務先は、それまで勤めていた病院と比べ圧倒的に暇な病院でしたが、それでも人数が少ないので、当直もありました。妊娠6か月目頃からは当直を免除されましたが、その病院では勤務医が妊娠したのが初めてだったためなのか、妊婦に対する理解が乏しく、長年勤務している出産経験のない同年代の女性医師からは嫌味を言われ、不愉快な思いをしました。

仕事量としてはもともと多くなかったのですが、上下部消化管内視鏡だけはお腹がかなり出て検査に支障が出るようになってからは止めておきました。
とは言え、妊娠経過に問題がない場合、出産ギリギリまで目一杯仕事をする気になるかどうかは、仕事の内容よりも職場の雰囲気と理解に強く影響を受けると思います。

職場への報告が重要

私自身は40歳の妊娠であったにもかかわらず、幸い体調にも大きな問題もなく過ごせました。ですが、皆さんもご存知の通り、この業界の仕事は、夜勤をすることで生活のリズムが不規則になり、流産・早産が多くなります。合併症をともなった場合、緊急で入院が必要となる方もおられるでしょう。
色々な場合を想定すると、妊娠を希望する場合は、できるだけ前もって上司に表明しておいた方がいいと思います。

また、妊娠した場合も、できるだけ速やかに病院長、医局に属するならば教授や医局長など人事を司る上司に報告することも大切です。それは後任の人事を含め、周りの負担をできるだけ軽くするためのマナーでもあります。
緊急入院の可能性がある場合は、あらかじめ病院長なり上司にはっきりと伝えておくべきだと思います。医師といえども、そういう認識に欠如している人の方が多いのです。同じ病院に妊娠・出産・産休を経て勤務している医師が何人もいる場合以外は、「できるだけ周囲に負担をかけない方法をとりつつ、自分の身は自分で守る」ということを覚えておいてください。

妊婦への理解がない職場もある

その後、私は無事に出産をし、紆余曲折はありましたが、現在は非常勤医師として復帰しています。
もちろん、妊婦に対して理解のある職場もあると思いますが、そうではない職場もあるのが実情です。そのような場合は、勤務内容の変更や転職を考えてもよいと思います。
私の友人も30代後半で転職した際に「しばらくは妊娠しないで」と言われ、それを忠実に守り、結果として40歳を過ぎて妊活を始め、種々の不妊治療をすること数年、結局妊娠を諦めたそうです。

現在、医師という仕事を続けていくにも色々な働き方があります。誰のものでもない自分の人生、周りへの影響は最小限に、されど自分の人生を後悔することなく、医師として、そしてひとりの女性として歩んでいってもらいたいです。

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