若手医師向け 先輩医師からのアドバイス

ママ医師の心構えについて

ライター医師プロフィール
年齢 : 30代後半 性別 : 女性 科目 : 精神科 育児と仕事を両立する「ママ医師」として仕事をする上で私が最も困ったのは、予定が立てられないことでした。その大きな理由が、「保育園の送迎」と「子供の体調不良」によるものです。今振り返ると多忙ゆえに余裕が無さ過ぎて、苦労したのだと思います。
育児と仕事の両立を頑張りはするのですが、ただすべてを完璧にこなすことは難しい部分があるのが現実です。その際、「余裕を生み出す考え方」や周りの方との「助け合い」の大切さを私の体験談を踏まえ参考にしてもらえればと思います。

当時の勤務形態

週2回の外来をしており、その日は休めないので同じく医師である夫と相談し、お互いの外来が重ならないように、あらかじめ職場に育児のことを話して勤務形態を調整してもらっていました。どちらかが外来の日はそうでない方が休むようにして、どうしてもはずせない患者さんのご家族との面談などは外来中やその直後に設定してもらうようにしていました。

周囲の協力があっても、両立が難しいと感じる瞬間

子どもが風邪をひいたりすると、担当している入院患者さんに数日間会えない日が続いてしまうので、その間の状態を患者さんの容態を十分に把握できず、きちんとした受け答えができないこともありました。
「先生、お疲れみたいですね」と患者さんに気を使わせてしまったときは、一番気を使わせてはいけない相手だったので否定するのに焦ったものです。

まとめ

赤ちゃんの子育てと仕事の両立で常に「テンパっている」状態が続いていたため、周囲の同僚医師や看護師さんにもずいぶん迷惑をかけていたと思います。
当時は「私が選んだ仕事、私が選んだ出産という選択なのだから!」と、ずいぶん自分で何でも背負い込んで、仕事も子育ても完璧にやらないといけない、開けた穴は是が非でも埋めないといけないと躍起になっていたようにも思います。
しかし、今考えると長い医師としての人生の中で、プライベートなこと、いわゆる出産、育児のみでなく、親の介護、自分の健康問題など数多くのことで周囲に迷惑をかけることは避けられないことですし、小さな子どもがいる限りスケジュールを完全に管理するのは無理なことなので、ある程度あきらめて、大変な時期が過ぎ去るのを待つ、という心構えでいた方がよかったのかな、という風に思います。
現在、小さな子どもさんを育てているママ医師の方、子育ても、医師としての仕事も、どちらか一つだけでも本当に大変な仕事です。でも、つまずきながらでもあきらめず、二つ一緒にやったことが財産になる日がきっと来ると思いますので、出来れば少しでも楽しんで、前向きに毎日を過ごしていきましょう。