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難聴者との音声コミュニケーション ~伝える、聴こえるをデザインする~

【第4回】 導入事例紹介 〔医療法人おひさま会 やまぐちクリニック〕

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第3回は実際にcomuoonをご導入いただている、九州大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科学教室 助教 松本希先生のインタビューをご紹介しましたが、今回は、2006年の開業以来、「おひさまネットワーク」という独自の連携スタイルを確立し、関西・関東で約1400人の在宅患者を受け持つ法人へと成長した、医療法人おひさま会(神戸市垂水区)理事長 山口高秀先生に、comuoonのご導入からご活用に関するお話をお聞きしました。

聴こえないことに慣れてしまう前に、聴こえる喜びを感じてもらう。
それがいちばん大切です。

医療法人おひさま会 理事長・やまぐちクリニック 院長 山口 高秀 先生■医療法人おひさま会 理事長・やまぐちクリニック 院長 山口 高秀 先生
「安心で安定した療養生活をできるだけ多くの場所で」という想いのもと、
疾患・障害を持ちながらも地域で療養できる場の選択肢を増やすことをめざし、日々在宅医療に取り組んでいる。

―― comuoonを導入された理由は?
私たちが行う在宅医療というものは、病院で行う医療とは少し性格が異なります。基本的に「病気を治しましょう」というスタンスで患者さんと接する医療機関と違い、在宅医療ではもっとその方の生活の中に入り込んで、疾病や障害を抱えながらも、より良い生活を送っていただくためにどう医療を役立てようか、という視点に立ち、日々の暮らしに寄り添うような医療行為を行っていきます。

ですので、「血圧の数値はいくつです」などのやりとりもあるのですが、「最近はどう過ごされていますか?」とか「何かやりたいことはありますか?」といった、もっと生活に根ざした対話というものが重要になってくるわけなんです。そのときに、聴こえにくいという状況があると、どうしても弊害が出てしまう。
例えば、コミュニケーションを図る際に、聴こえやすいように大声で話しかけると、怒っているような印象を与えてしまったり、内容が乏しくなったり、ニュアンスがなくなってしまうなど、伝わる情報の量が少なくなり、気持ち自体も変化してしまうんですね。

ですので、日頃から聴こえに関する課題に直面していたわけなんです。そういった背景の中で、数年前にたまたま中石社長のプレゼンテーションを拝見する機会があり、そこで初めてcomuoonの存在を知ることになりました。障害を持つ側が何かを装着して健聴者に近づけるという発想ではなく、健聴者の方が歩み寄るというコンセプトに非常に感銘を受けまして、その場で「1台貸し出していただけませんか?」とお願いし、導入させていただいた次第です。
―― 実際にcomuoonを使用されていかがでしたか?
在宅型有料老人ホーム「ラ・メゾン・ド・ソレイユ」最初は往診の場で活用させていただきました。その患者さんは寝たきりの方なのですが、難聴に加え目も見えにくいということで、筆談など視覚に頼ることができないという非常に難しい状況でした。ですが、comuoonを介することで一気に対話がスムーズになり、お互いに穏やかに、話の内容もとても豊富なものに変わったんですね。そこでこの機器は間違いないと確信しました。ただ、在宅医療の場合は、どうしても設置の手間が生じてしまうという部分もあったので、以後は私たちが在宅医療で関わらせていただいている高齢者向け施設の方で導入させていただいております。ただ、今では製品も進化しており、在宅医療の場で求められるモバイル性なども今後ますます改善されていくと思うので、そういう意味でも間違いなく利用シーンは広まっていくものと感じております。
―― 聴こえの問題に対してどのようにお考えですか?
聴覚というのは非常に特殊で、人は聴こえないという状況になじむことができてしまうんですね。そこに本当の難しさがあると感じています。「話しても伝わらないし、みんなが何を言っているかわからないからいいや」と、一度生活からコミュニケーションを排除してしまうと、マイナスのやりくりをしてしまって、どんどん話さなくなってしまうんです。しかし、こわいのは逆にそうすることで対話における問題を感じない生活が確立されて、困らない状況ができあがってしまうということなんです。在宅医療を通して、そういった状況を間近に目にしてきているので、comuoonのような機器と関わるのは、早ければ早いほどいいと強く思いますね。そういうマイナスの思考ができあがってしまう前に取り入れていくことが重要だと考えます。
―― 今後comuoonに期待することは?
難聴の方とcomuoonとの出会いは早い方がいいですし、comuoonの音は健聴者にとっても聴きやすいものですので、もっと日常の中に組み込まれるような存在になってほしいですね。それは人と人の対話という場以外でも、例えば駅のアナウンスや警報器、選挙の演説や自動車のクラクションなど、聴こえが関係する全ての場所でcomuoonを通したクリアな音が聴こえてくるような世の中になることを願っています。
記事提供
中石 真一路
(慶應義塾大学SFC研究所 所員、広島大学 宇宙再生医療センター 研究員、日本聴覚医学会 準会員)

ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社

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