透析療法には「血液透析」と「腹膜透析」がありますが、ほとんどの患者は血液透析を受けています。腹膜透析は在宅治療が可能であり、QOL(クオティ・オブ・ライフ=生活の質)が高いことから注目されている治療法です。このほか、血漿交換や吸着療法など、専門的なスキルや知識を持つ透析医も求められています。日本透析医学会は透析スケジュールの調査結果を公表しており、それによれば昼間透析の割合は83.7%、夜間透析は13.2%と日中の透析が圧倒的に多く、比較的規則的な仕事内容といえそうです。また、同学会によれば平成25年8月現在、約5,000名の透析専門医が在籍しています。しかし、腎不全により透析療法を受けている患者は約30万人、透析予備軍であるCKD(慢性腎臓病)患者は推計1,330万人に上るといわれており、透析医療に携わる医師は全国的に足りていません。高齢化によってさらに患者数は増えると予測されていますから、今後はさらなる需要が見込まれるでしょう。病院やクリニックは透析医の人材確保を急務としており、求人募集には高額求人や好待遇求人がよく見られます。常勤・非常勤ともに転職チャンスの高い分野です。