病気や体の異常をいち早く発見し、早期治療や病気の予防、毎日の健康管理に役立てるのが健康診断(健診)です。健康意識の高まりによって健診に対する注目度は増しており、「企業健診」や「市民健診」、「人間ドック」などで医師が活躍しています。2008年には生活習慣病の原因となるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に重点をおいた「特定健診」もはじまりました。健診の主な仕事内容は、問診、聴打診、読影、総合判定、結果説明になりますが、健診の実施機関、検査法、検査機器、試薬等の違いなどにより、仕事内容には若干のバラツキが見られます。近年は、上部・下部内視鏡検査や経鼻内視鏡のニーズが高まっているといいます。また、女性特有の病気である「乳がん」「子宮がん」の検診は、女性医師のニーズが非常に高く、女性医師を確保するために育児サポートや柔軟な労働環境を整備した職場も多いです。ただし、健診医は不足しているといわれているので、常勤・非常勤ともに転職しやすい状態といえるでしょう。