手術に欠かせない麻酔という仕事。しかし、麻酔を専門とする医師は十分ではありません。厚生労働省の「病院等における必要医師数実態調査の概要」によると、麻酔科の現役医師数は7,421人ですが(平成22年9月29日時点)。院内に麻酔科医がいないことにより、救急患者の手術ができないケースが相次いでいるといいます。専門外の医師が麻酔を担っている病院・クリニックも少なくないようです。しかし、それは裏返せば、専門的なスキルと経験を持った麻酔科医が求められている状況ともいえます。麻酔科の仕事はオンとオフがはっきりしていることが特徴で、朝から夜まで麻酔業務がありますが、それが終われば、翌日の術前回診をして業務は終了です。当直やオンコールがなければ、急患で呼び出されることも基本的にはありません。一日の予定が組みやすい仕事内容だといえます。仕事と家庭の両立を図られる環境にあることから、女性医師が活躍している病院・クリニックも多いです。常勤・非常勤ともに求人は多く募集されており、転職チャンスの多い分野であるといえるでしょう。