私たちは、患者様やご家族様を支え、その生き方に寄り添う医療が地域医療であり、在宅医療だと考えています。患者様の真の願いは何なのか常に考え、ご家族様が抱えている不安を一つ一つ解決していく。病気や障がいのある方が、住み慣れた場所で安心して暮らせるようにサポートしてまいります。
楽なように、やりたいように、後悔しないように
在宅療養がスタートする時、私たちが最優先するのは、「身体を楽にすること」。身体の痛みやしんどさが取り除かれれば「やりたいこと」への意欲が出てくるでしょう。それを叶えるお手伝いをします。一度しかない人生に、病気だからと諦めるのではなく、「後悔しないように」、やりたいことをやりましょう。
在宅での療養をさらに安心なものとするため、在宅復帰に不安を抱く退院患者の受入れ、在宅療養に不安がある際の入院先として、「おうち」のような病床を目指し、2016年、有床診療化しました。そこでは最後まで口から食べるための様々な取組みなど、在宅療養を強力にサポートする仕組み作りを行っています。併せて地域の高齢者のための相談外来も開設し、在宅療養を主体とする診療所としてさらなる安心を地域に届けたいと考えています。
地域包括ケアシステムを真に作り上げていくには、地域で生活できることが前提であり、多職種が連携していくことこそ、その実現には不可欠です。様々な職種が多方向から各々の専門性と違う視点で、フラットな関係で議論し、高めあう組織を目指します。
人に必要とされること。それは私たちの生きる原動力です。
自分がどれだけたくさんの人に必要とされるか、自分がどれだけ深く人に必要とされるか。
患者、家族、地域に必要とされる自分たちであるために、職員一人ひとりが自分にしかできないことをチャレンジし続け、その実現を目指す。
必要とされることの喜びがここにはあります。
全国的にも稀有な存在であった在宅医療に特化した診療所として開設したのが2000年。それ以降、在宅医療を広げるための様々な取組みを行ってきました。全国在宅医療テスト、在宅医療に関する書籍の発行、へき地診療所の再生、多くの大学の研修医の受入れなどなど。その取り組みは、在宅医療が普及し、それを待ち望む患者・家族に質の高い在宅医療が提供される世の中になってほしいから。ここで在宅医療を学び、共に取り組みませんか。
当方には全国から、将来自身の出身地で在宅医療に取り組みたい、在宅医療の診療所を開設したいというドクターがやってきます。2年ないし3年の期間で、在宅医療の実践と、診療所開設の準備、経営の勉強等を行います。たんぽぽの綿毛のように、ここで経験した在宅医療が全国に広がることを私たちは夢見ています。開業のための強力なバックアップを行い、クリニック開設を支援します。
2000年、当時全国的にもほとんど例のなかった在宅医療に特化した診療所として開設。自宅での療養生活をより安心なものとするため当初より24時間365日の対応を実施。
現在は常勤医師10名他、看護師、リハビリ職員、ケアマネ、ヘルパー、鍼灸マッサージ師、薬剤師、管理栄養士、SW、事務、調理師等々、多職種で多方向から関わることを特長としています。
在宅医療の他、主に地域の高齢者を対象とした外来、在宅療養を補完するための病床を開設し、患者の在宅療養を多方面から支えています。
約100キロ離れた愛媛県南部にへき地診療所を運営。松山市の本院の複数の医師による24時間対応の循環型医療を確立し、公立診療所時代に年間3000万円あった赤字を民間転換後1年で達成。
最期まで暮らし続けることのできる地域を新しい形で創造したとして、2016年、第1回日本サービス大賞地方創生大臣賞を受賞。また働きやすい職場構築が認められ、2017年、第6回四国でいちばん大切にしたい会社大賞奨励賞を受賞。
これからも職員一同力を合わせて、患者・家族に寄り添う医療機関を目指します。
たんぽぽクリニック | |
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所在地 | 愛媛県松山市別府町444-1 |
施設開設者 | 医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳 |
院長 | 矢野博文 |
診療時間 | 9:00~17:00 |
病床数 | 16床(一般) |
診療科目 | 内科 |
入院数 | 10人/日 |
病院外来数 | 65/日 |
勤務医数 | 10名(常勤医) 2名(非常勤医) |
医療従事者数 | 看護師25名、リハビリ8名、ケアマネ3名、事務20名、他全105名 |
施設認定 | 臨床研修協力施設(東大・慶應・帝京・近畿・埼玉医大) |
地域連携 | 在宅療養なんでも相談室あり |
平成12年10月 | 当時、全国的にも殆ど例のない在宅医療専門診療所として開設 |
平成14年 5月 | 医療法人化、「医療法人ゆうの森」設立 |
平成14年6月 | 訪問看護ステーションコスモス、居宅介護支援事業所コスモス開設 |
平成15年1月 | 新診療所建設、移転 |
平成16年 6月 | 在宅医療到達度試験開始 |
平成17年 4月 | 愛媛大学医学部附属病院臨床研修協力施設 |
平成18年 4月 | 在宅療養支援診療所 |
平成18年 4月 | 訪問介護事業所コスモス開設、メディケアハイツクローバの森運営開始 |
平成18年 6月 | はりきゅうマッサージ治療院クローバ開設 |
平成20年 4月 | 業務棟建設 |
平成21年 2月 | たんぽぽ道後クリニック開設 |
平成21年 6月 | 全国在宅医療テストスタート |
平成24年 4月 | たんぽぽ俵津診療所開設 |
平成25年 3月 | 第15回日本在宅医学会松山大会大会長・事務局 |
平成26年 2月 | 第1回全国在宅療養支援診療所連絡会全国大会事務局 |
平成28年 2月 | 有床診療所化、病床13床 |
昭和41年松山市生まれ。平成4年愛媛大学医学部卒。愛媛大学放射線科、自治医科大学地域医療学教室を経て、明浜町(現西予市)俵津(たわらず)診療所所長として4年間を過ごす。
地域を丸ごと診るすばらしさを実感した後、平成12年に当時、四国では初めての訪問診療専門のクリニックである「たんぽぽクリニック」を開業。患者様が安心して在宅で療養できるよう、当初より24時間365日対応を実施。
必要な時に必要なだけ訪問できる体制を、医療従事者が疲弊しないようにシステムで解決することを目指し、現在は10人の常勤医師により、訪問診療専門の「たんぽぽクリニック」を運営。約500名の在宅患者様に関わらせて頂いています。
また訪問看護ステーションやヘルパー事業所、鍼灸治療院など周辺サービスの事業所も併設するなど、在宅医療・在宅介護に特化した「医療法人ゆうの森」理事長。
2012年からは西予市の診療所再編計画により閉鎖されることとなった明浜町の俵津診療所の民間移譲を受け、外来診療に加え在宅医療にも積極的に取り組み、住み慣れた自宅や地域で、最期まで安心して暮らし続けることの出来る地域の創出を目指しています。
また最近は在宅医療を広めるための活動にも積極的に取り組んでおり、全国各地での講演活動や在宅関連の書籍の発行なども行っています。
常に患者本位を貫き、地域社会に貢献しましょう!
多死社会を迎え、医療政策上も在宅医療の推進が必要とされています。病気だけを診るのではなく、患者様の生活、家族、生き方、人生、地域をみる視野の広い、常に患者本位を貫いた医療を多職種のチームで行いませんか。