山形県は県下を「最上」「村山」「置賜」「庄内」の4医療圏(二次医療圏)に分割しており、県面積に対して医療圏の数を減らすことで医療資源を広域的に効率よく分配しています。県全体としては総病床数・一般病床数・病院勤務医師数・全身麻酔件数・総看護師数のいずれも全国偏差値の50前後であり、全国的にみて平均的でバランスのとれた医療を供給できているといえます(平成22年 国勢調査・日本医師会総合政策研究機構)。山形市のある村山医療圏に人口の48%が集中しているのに対し、総医師数、全身麻酔件数、総看護師数は50%を超えていることから人口以上の医療資源の集中が見られますが、庄内も三次医療機能を有しているので、全県的に極端な医療偏在はみられません。
なお、山形県の平成22年国勢調査における老年人口(65歳以上の人口)は総人口比で27.6%です。これは全国5位という高水準で、今後さらに高齢化が進行すると考えられています(平成22年 国勢調査)。このため、高齢者医療に関連する科目の常勤医師の増員が進められており、他県からの転職希望者に対しても好条件の求人募集が積極的に行われています。
山形県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 山形県 | 全国 | 山形県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1053万円 | 1227万円 | -174万円 |
女性 | 613万円 | 1016万円 | -403万円 |
山形県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 山形県 | 全国 | 山形県-全国 |
---|---|---|---|
退職医師の補充 | 14.90% | 17.50% | -2.60% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 26.40% | 27.80% | -1.40% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 9.90% | 16.20% | -6.30% |
休診中の診療科の再開 | 2.10% | 2.30% | -0.20% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 0.10% | 2.20% | -2.10% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 15.80% | 8.40% | 7.40% |
救急医療への対応 | 15.20% | 14.10% | 1.10% |
正規雇用が望ましい | 14.90% | 8.40% | 6.50% |
近々医師の退職の予定があるため | 0.80% | 2.90% | -2.10% |