富山県は「新川(魚津市など2市2町)」「富山(富山市など2市2町1村)」「高岡(高岡市など3市)」「砺波(砺波市など3市)」の4つの二次医療圏で構成されます。富山圏域に人口の47%が集中していますが、医師数は56%と人口以上の集中がみられます。
とはいえ、全県を通して総病床数・一般病床数・病院勤務医数ともに偏差値は50を超え、また各地にバランス良く拠点病院が点在しているため、 県内のどこからでも比較的短時間で拠点病院に通えるというメリットがあり、比較的豊富な医療資源に恵まれた県といえます。
しかし県民の医療サービス向上のための、行政への要望としては「医療従事者の養成・確保、資質の向上」がもっとも多く、富山県では医師確保対策として医学生への支援や女性医師のキャリア維持・向上のための支援に注力しています。出産・育児のために離職した女性医師に対する復職・転職支援、常勤も可能な勤務環境の整備など、求人募集の内容にも特に女性医師への優遇が見られます。
富山県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 富山県 | 全国 | 富山県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 688万円 | 1227万円 | -539万円 |
女性 | 845万円 | 1016万円 | -171万円 |
富山県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 富山県 | 全国 | 富山県-全国 |
---|---|---|---|
退職医師の補充 | 13.20% | 17.50% | -4.30% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 25.80% | 27.80% | -2.00% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 19.10% | 16.20% | 2.90% |
休診中の診療科の再開 | 1.70% | 2.30% | -0.60% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 2.30% | 2.20% | 0.10% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 9.00% | 8.40% | 0.60% |
救急医療への対応 | 15.60% | 14.10% | 1.50% |
正規雇用が望ましい | 11.50% | 8.40% | 3.10% |
近々医師の退職の予定があるため | 1.90% | 2.90% | -1.00% |