- 人口対比で見ると施設数が全国平均を上回り、地域に密着した医療のニーズがある
- 梨やブドウなどフルーツの産地として知られる鳥取県。風紋が美しい鳥取砂丘は、県のシンボルです。
鳥取県の病院数は46施設、診療所数は約520施設と全国的に見ると少ない数値となっています。しかし、人口10万人に対する施設の数は、病院が7.7施設、診療所は88.6施設で、どちらも全国平均(病院=6.9施設、一般診療所=77.6施設)を上回る数値です。とくに小・中規模の病院が多く、程よい忙しさを感じながら働ける求人が多く見つかります。中国地方に位置する鳥取県。平成24年における鳥取県の病院や診療所の医師数は1,745人、人口10万人当たりでは279.6人です。人口10万人当たりの医師数は全国平均を大幅に上回ります。医師数が多いことで、一人ひとりにかかる負担は減り、その分、働きやすい労働環境が実現されている職場が多く見つかることでしょう。
平成22年6月に実施された「病院等における必要医師数実態調査」によると、必要求人医師数は170.7人、倍率は1.16%です。必要求人医師数の診療科目別の内訳は、内科が37人と一番多く、続いて整形外科が20人、精神科が14人と多くなっています。
地域別に見ると、東部地方は医師数が全国平均に満たない状況であり、特に病院勤務医が不足しています。病床数が突出している病院は鳥取大学医学部附属病院で、一般病床は約650床、精神病床と結核病床もあります。また、鳥取大学医学部附属病院は県立中央病院とともに三次救急医療を行っており、地域の拠点病院としての機能も担っています。
他に有名な病院には、鳥取医療センター、鳥取赤十字病院などがあります。大規模病院には多種の診療科、充実した福利厚生もあるので、安定した職場で働きたい医師の方には、魅力的な環境といえるでしょう。
鳥取県は「東部」「中部」「西部」の3つの二次保健医療圏に区分されます。基準病床数に対する既存病床数はいずれの区域も大きく上回り 、全国的に見ても医療が充実した地域といえます。
平成23年度の人口10万人に対する受療率は入院が1,258(全国平均1,068)、外来は5,879(全国平均5,784)と、いずれも平均を上回ります 。県民の医療に対する意識が比較的高い都道府県といえます。なお、年齢別に見ると75歳以上が入院・外来ともに一番高くなっています 。少子高齢化が進む今、鳥取県における医療ニーズはより一層高まるでしょう。
人口10万人に対する医師数は265.9人で、全国8位です(平成25年 鳥取県『鳥取県保健医療計画』)。しかし、地域別に見ると西部を除いて全国平均には満たない状況です 。依然として医師の需要は多く、常勤・非常勤を問わず求人募集も盛んです。特に小児科や産婦人科などの需要が高い です。転職を考えている医師の方はぜひ参考にしてください。