- あらゆる機能が集中する首都には多種多様な求人が集まる
- 関東地方に属する東京都は、交通網が発達していて各方面へのアクセスに便利です。
東京都の病院/診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば、病院が648、一般診療所が12,572となっています。人口10万人当たりの医療施設数に換算すると、病院が5.0という数値で、全国平均である6.9を下回っています。ただし、一般診療所は人口10万人当たり97.9で全国平均の77.6を大きく上回っています。
東京都では、医療機関が多く医師求人も豊富にあるので、それぞれの働き方に合った職場を探すことができるでしょう。東京都には、日本の首都としてのあらゆる機能が集中しています。都内には約650の病院があり、23区内で大学病院が28施設、市郡部内で5施設あります。それらの大学病院には、病床数が1,000を超える東京大学病院、東京慈恵会医科大学病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院などがあり、他にも、病床数が500を超える大規模な病院から中小規模の病院まで、幅広くあります。
大学病院や国立病院などの大規模な病院では、医療環境・水準ともに高く、待遇も良いため、働きやすい環境だといえます。経験を活かして医療の最前線で活躍したい方や、キャリアアップ・スキルアップを目指したい方におすすめです。
一方、東京都の一般診療所数は約12,600施設と、こちらも豊富です。幅広い診療科目の求人の中から、自分に合った職場を選ぶことが可能です。常勤だけでなく、アルバイト募集も多いため、ライフスタイルに合わせた働き方ができるのも魅力です。
なお、平成22年の厚生労働省「病院等における必要医師数実態調査」によれば、東京都の現員医師数は20,161.1人、必要求人医師数は976.1人となっており、倍率は全国平均である1.11を下回る1.05です。
医師が不足している多摩地区や島しょ部などでも、医療体制を整備する動きが活発になっているので、地域医療に貢献したい方にはチャンスです。
東京都は23区を7圏域、多摩地方を5圏域、島しょ部を1圏域に分け、計13の二次医療圏を有しています。人口10万人に対する医療施設従事医師数は全国平均を大きく上回る304.5(平成26年 東京都福祉保健局『医師・歯科医師・薬剤師調査 東京都集計結果報告』)です。東京都の特徴は、特に23区内において近県からの患者の流入や昼間人口が多いという点です。医師の総数は緩やかに増加が続いていますが、従来、小児科医・産科/産婦人科医が減少傾向にあるという問題がみられました。近年は減少傾向に歯止めがかかっていますが、まだまだ盛んに求人募集が行われています。
また、東京都が抱える保健医療上の問題は、合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の平均数)が全国でもっとも低く、高齢者人口および単独世帯が増加しており、全国レベルでみても少子高齢化の進行が早いという点です。東京都では小児科、産科・産婦人科、高齢者医療関連を中心に常勤医の需要は高く、近県からの転職も盛んです。