東京都は23区を7圏域、多摩地方を5圏域、島しょ部を1圏域に分け、計13の二次医療圏を有しています。人口10万人に対する医療施設従事医師数は全国平均を大きく上回る304.5(平成26年 東京都福祉保健局『医師・歯科医師・薬剤師調査 東京都集計結果報告』)です。東京都の特徴は、特に23区内において近県からの患者の流入や昼間人口が多いという点です。医師の総数は緩やかに増加が続いていますが、従来、小児科医・産科/産婦人科医が減少傾向にあるという問題がみられました。近年は減少傾向に歯止めがかかっていますが、まだまだ盛んに求人募集が行われています。
また、東京都が抱える保健医療上の問題は、合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の平均数)が全国でもっとも低く、高齢者人口および単独世帯が増加しており、全国レベルでみても少子高齢化の進行が早いという点です。東京都では小児科、産科・産婦人科、高齢者医療関連を中心に常勤医の需要は高く、近県からの転職も盛んです。
東京都の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 東京都 | 全国 | 東京都-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1107万円 | 1227万円 | -120万円 |
女性 | 1123万円 | 1016万円 | 107万円 |
東京都の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 東京都 | 全国 | 東京都-全国 |
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退職医師の補充 | 17.10% | 17.50% | -0.40% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 27.90% | 27.80% | 0.10% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 21.00% | 16.20% | 4.80% |
休診中の診療科の再開 | 0.60% | 2.30% | -1.70% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 1.80% | 2.20% | -0.40% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 4.50% | 8.40% | -3.90% |
救急医療への対応 | 18.80% | 14.10% | 4.70% |
正規雇用が望ましい | 7.00% | 8.40% | -1.40% |
近々医師の退職の予定があるため | 1.30% | 2.90% | -1.60% |