- 人口増加が続き、全国で最も医師不足が深刻なエリア
- 関東地方の中央部に位置する埼玉県は、交通の便が良好で東京へのアクセスもスムーズです。
埼玉県の病院/診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば、病院が355、一般診療所が3,960となっています。人口10万人当たりの医療施設数に換算すると、病院が5.0という数値で、全国平均の6.9を下回っています。さらに一般診療所は人口10万人当たり55.7で、全国平均の77.6を大きく下回ります。
埼玉県では医師不足が深刻なため、求人活動が活発に行われています。高度医療でキャリアアップを目指せる病院もあるので、ぜひ検討してみてください。さいたま市を中心に人口が増大し、発展を続ける埼玉県。埼玉県内には約360の病院があり、中には県立病院であるがんセンター、循環器・呼吸器病センター、小児医療センター、精神医療センターのような施設もあります。大学病院としては、順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院、埼玉医科大学国際医療センター、防衛医科大学校病院、北里大学メディカルセンターがあります。また高度救命救急センターに指定されている埼玉医科大学国際医療センターでは、ドクターヘリの運用も行っています。
県立病院や大学病院などでは、高度な医療や専門医療で地域に密着した医療を提供していますので、医療の最前線で活躍したい方、キャリアアップを目指す方に最適です。一方、一般診療所数は約4,000施設となっています。病院でも一般診療所でも、現員医師の負担を軽減するための求人が活発です。
平成22年の厚生労働省「病院等における必要医師数実態調査」によれば、埼玉県の現員医師数は6,757.8人、必要求人医師数は571.6人となっており、倍率は全国平均である1.11を下回る1.08です。
埼玉県は医師不足が全国でも最も深刻な県のひとつなので、医師を確保することが急務です。そのため働きやすい環境づくりが行われていたり、多数の求人が出ていたりするので、自分に合った働き方も見つけやすいといえるでしょう。
埼玉県は平成22年に二次保健医療圏が再編され、現在は「さいたま」「東部」「南部」など10の医療圏に分割されます。埼玉県は各地域の人口流入において東京都と非常に密接な関係があり、「東京都から延びる鉄道沿線に合わせて広域行政圏および二次医療圏を設定しなおした」という特殊な事情があります。
埼玉県の医療施設従事医師数は11,058人です。人口10万人当たりでは152.8と全国平均233.6人を大幅に下回り(平成26年 厚生労働省『医師・歯科医師・薬剤師調査』)、東京への医療依存および医療資源の不足が深刻化しています。
埼玉県ではこのような状況に対応するため、平成25年度より第6次医療計画を策定・推進しており、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患の5疾病、小児医療、周産期医療、救急医療、災害時医療、へき地医療の5事業に在宅医療が加わり、「5疾病・5事業及び在宅医療」における医療連携体制の構築を推進しています。また、こうした分野に関連する科目の常勤医師を積極的に募集しており、転職者に対する求人需要は非常に底堅いです。