埼玉県は平成22年に二次保健医療圏が再編され、現在は「さいたま」「東部」「南部」など10の医療圏に分割されます。埼玉県は各地域の人口流入において東京都と非常に密接な関係があり、「東京都から延びる鉄道沿線に合わせて広域行政圏および二次医療圏を設定しなおした」という特殊な事情があります。
埼玉県の医療施設従事医師数は11,058人です。人口10万人当たりでは152.8と全国平均233.6人を大幅に下回り(平成26年 厚生労働省『医師・歯科医師・薬剤師調査』)、東京への医療依存および医療資源の不足が深刻化しています。
埼玉県ではこのような状況に対応するため、平成25年度より第6次医療計画を策定・推進しており、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患の5疾病、小児医療、周産期医療、救急医療、災害時医療、へき地医療の5事業に在宅医療が加わり、「5疾病・5事業及び在宅医療」における医療連携体制の構築を推進しています。また、こうした分野に関連する科目の常勤医師を積極的に募集しており、転職者に対する求人需要は非常に底堅いです。
埼玉県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 埼玉県 | 全国 | 埼玉県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1352万円 | 1227万円 | 125万円 |
女性 | 1107万円 | 1016万円 | 91万円 |
埼玉県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 埼玉県 | 全国 | 埼玉県-全国 |
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退職医師の補充 | 14.80% | 17.50% | -2.70% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 30.70% | 27.80% | 2.90% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 13.30% | 16.20% | -2.90% |
休診中の診療科の再開 | 1.20% | 2.30% | -1.10% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 1.80% | 2.20% | -0.40% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 8.90% | 8.40% | 0.50% |
救急医療への対応 | 15.60% | 14.10% | 1.50% |
正規雇用が望ましい | 10.90% | 8.40% | 2.50% |
近々医師の退職の予定があるため | 3.00% | 2.90% | 0.10% |