- 県人口の55%が居住する岡山市と倉敷市に医療施設と医師が集中
- 「晴れの国」岡山県。中国地方に位置しており、年間を通じて安定した気候で知られています。
岡山県の病院数は約180施設、一般診療所数は約1,600 施設です。医療施設数ではいずれも全国平均を下回りますが、人口10万人医師数/一般診療所数に換算すれば、逆にどちらも全国平均を大きく上回り、医療施設が充実している県だといえます。
岡山県民の約60%が岡山市と倉敷市に居住しており、医師求人は常勤やアルバイトもこの2つの市に集中しています。岡山県は近畿地方、山陰地方の中間点に位置しています。倉敷市には四国と結ぶ瀬戸大橋もあり、 交通の要衝としての機能を担ってきました。とくに北部地方は、中国自動車道で大阪まで約1時間20分、一般国道で鳥取まで約1時間半、岡山空港まで約1時間とアクセス良好です。
平成22年の厚生労働省「病院等における必要医師数実態調査」によれば、岡山県の現員医師数は3,359人。必要求人医師数は331.7人、求人倍率は1.10%となっています。これは全国平均でみると医師数が充足しているといえる状況で、医師一人ひとりにかかる負担が減るというメリットがあります。労働環境に恵まれた職場を見つけやすいといえるでしょう。
教育体制や福利厚生の充実が魅力である大規模病院も、岡山市の岡山大学病院と倉敷市の川崎医科大学附属病院という2つの大学病院があります。また、これら2つの病院は岡山県の医療の中心的な役割も果たしています。他にも岡山大学は、分院である岡山大学病院三朝医療センターを有しており、「温泉療法」というユニークな医療も取り入れつつ、地域医療に携わっています。
さらには、岡山医療センター、河田病院、倉敷中央病院、慈圭病院など、600床以上の大規模病院も岡山市と倉敷市を中心に点在しています。
岡山県は「県南東部」「県南西部」「高梁・新見」「真庭」「津山・英田」の5つの二次保健圏で構成されます。
病院数は人口10万人に対して8.5施設です。全国平均が6.7施設であるので、基準を大きく上回っています。また病床数は31,261床で、人口10万人に対して1,626.4床です。全国平均は1,316.7床なので、こちらも平均を大きく上回っています。全国的に見ても医療環境が整った都道府県といえます。
ただし、医療が充実している岡山県でも、急速な少子高齢化や、生活習慣病の増加などによって、保健医療を取り巻く環境が大きく変化しています。他県と同様に医師・看護師などの医療従事者の確保を積極的に行っており、現在は医師の負担軽減や、就労条件の見直しなど、さまざまな改革が進められています。もともと求人募集の盛んな県ですが、今後は常勤・非常勤を問わず、好条件・好待遇の求人が増えると予想できます。県内はもちろんのこと、県外からの転職にも適しています。