新潟県は日本で5番目に広い都道府県ですが、二次医療圏は7つと少なく、他県と比較してひとつひとつの医療圏が広いという特徴があります。県全体の偏差値は総病床数・一般病床数・総看護師数は50前後と全国平均レベルですが、総医師数と全身麻酔件数が全国平均をかなり下回ります。人口10万人に対する医療施設従事医師数は188.2と全国平均233.6に対して著しい不足がみられます。
なお、県庁所在地でもある新潟市を擁する新潟医療圏には県人口の39%が集中していますが、病院勤務医の集中度は52%と人口以上の集中がみられ、医療資源の地域偏在が問題となっています。
新潟県は離島・へき地を多く抱えるので、特に救急医療体制の確保が大きな課題です。このため平成24年にはドクターヘリを導入し、佐渡圏域および魚沼圏域では域内の病院や診療所、薬局などをオンラインで結ぶ医療連携ネットワークの構築を進めています。
こうした事情から、県外からの転職を希望する医師に対しての需要も高く、特に常勤医が不足しがちなへき地から盛んに求人募集が行われています。
新潟県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 新潟県 | 全国 | 新潟県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1207万円 | 1227万円 | -20万円 |
女性 | 1155万円 | 1016万円 | 139万円 |
新潟県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 新潟県 | 全国 | 新潟県-全国 |
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退職医師の補充 | 13.40% | 17.50% | -4.10% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 28.50% | 27.80% | 0.70% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 18.90% | 16.20% | 2.70% |
休診中の診療科の再開 | 2.10% | 2.30% | -0.20% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 1.70% | 2.20% | -0.50% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 10.70% | 8.40% | 2.30% |
救急医療への対応 | 16.60% | 14.10% | 2.50% |
正規雇用が望ましい | 6.50% | 8.40% | -1.90% |
近々医師の退職の予定があるため | 1.50% | 2.90% | -1.40% |