- 充実の大規模病院・診療所数で健康長寿日本一を支える
- 軽井沢や志賀高原、白馬スキー場、野沢温泉など観光スポットが充実している長野県。甲信越地方に位置しており、関東地方へも出かけやすい環境にあります。人口10万人あたりの医師数は全国平均を下回る205人です。
厚生労働省の「現員医師に対する必要医師数」によれば、求人倍率は1.18となっています。長野県が進めている地域医療再生計画では三次救急の充実・強化が図られており、今後は救命救急センターや高度救命救急センターで働くチャンスも増えていくとみられています。「健康長寿日本一の県」として知られている長野県。平均寿命は男女ともに全国1位を獲得しており、高齢者の医療費も低い水準となっています。
長野県には約4,700人の医師が働いており、医師の平均年齢は全国平均(49.4歳)よりも若干高めの51.1歳。ベテラン医師が働きやすい環境だといえるでしょう。若手医師を確保するための取り組みも行われており、ドクターバンクや「信州型総合医」の養成支援、医学生修学資金の貸与、各種助成制度の創設などがスタートしています。
長野県内には400病床以上の大規模病院が数多く揃っており、医療施設の充実度が高いことも特徴です。松本市にある信州大学医学部附属病院をはじめ、相澤病院、上田市には信州上田医療センターと鹿教湯三才山リハビリテーションセンター、飯田市には飯田市立病院・飯田病院、長野市には長野市民病院・長野赤十字病院・篠ノ井総合病院と、大規模病院が主要な各都市に2つ以上あります。
都市部以外でも一般診療所が点在しており、県下には中小規模病院や約1,500の診療所・クリニックがあるので、地域医療に興味がある人ならは数多くの求人の中から選ぶことができるでしょう。
長野県は南北に細長い広大な県で過疎地域を多く抱えており、上伊那、木曽など10の二次医療圏を設け、地域の実情に合ったきめ細かい地域医療体制を構築するとともに地域完結型医療の実現に向けて尽力しています。
人口10万人に対する病院数は全国平均6.7に対して県平均は6.2ですが(平成27年 厚生労働省『医療施設(動態)調査』)、上小圏域7.9に対して大北圏域・北信圏域・木曽圏域は3.2と地域偏在が顕著です。また、上伊那圏域、木曽圏域では医療施設従事医師数が減少傾向にあります。
長野県の平成26年の調査によると、医療機関が特に医師数の増加を求める診療科は内科、整形外科、産婦人科、外科です。また、特にへき地ではこうした診療科において幅広い診療能力を持つ総合医が求められる傾向にあります。このような事情から、県外からの転職を希望する医師に対しての求人募集が多く、へき地医療においては「常勤できる総合医」に対してのニーズが際立っています。