- 県北・県央・県南の3つの地域で風土、住民構成、医療環境が大きく異なる
- 九州の中央部に位置している熊本県。福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県と多くの県に接しており、九州各地へのアクセスにも便利です。
熊本県の病院数は、九州地方では福岡県、鹿児島県に次いで第3位の217施設。一般診療所数は約1,500施設で、福岡県に次いで第2位の数値となっています。
九州ではトップクラスの医療施設数を誇り、求人も常勤医からアルバイト医師まで多彩です。残業をあまりしたくない、しっかりと勉強をしたい、などの希望の条件に合った職場を見つけやすいといえるでしょう。九州地方の中央部に位置する熊本県は、大きく県北、県央、県南地域と3つの地域に分けられ、それぞれが特色のある風土となっています。
病床数が800を超える熊本大学医学部附属病院をはじめ、熊本医療センター、熊本赤十字病院、熊本市立熊本市民病院など大規模病院が集積するのは、県央地域の熊本市です。大規模病院では最先端医療が実施されており、充実した福利厚生も魅力となっています。これらの病院の周辺にはクリニックや診療所も多く、多彩な求人が見つかるでしょう。
また、県南地域の八代市には熊本総合病院があり、県北地域の玉名市と荒尾市には公立玉名中央病院や荒尾市民病院があります。いずれも200~300床規模の比較的大きな病院で、地域の拠点病院として機能しています。
また周囲を海に囲まれている天草地方では、19の病院と105の診療所があります。他の地域との連携が困難なため、地域完結型の医療提供体制が推進されています。
熊本県の人口10万人当たりにおける医療施設/医師数は、病院数及び診療所数のそれぞれで全国平均を上回り、医師数でも全国平均を上回ります。ただし熊本市周辺を除く多くの地域で医師不足となっており、もっとも顕著なのは県北地域の阿蘇市周辺です。熊本市周辺とでは求人率に約3倍の開きがあるといわれています。
こういった地域では比較的好条件の求人を多く見つけることができます。特に地域医療に対する熱意のある医師が待望されているようです。
熊本県は11の二次保健医療圏から構成 されます。人口10万人当たりの「医師数」「一般診療所数」「病床数」はいずれも全国平均を上回ります が、医療資源の多くは熊本市のある「熊本圏域」へ集中している一方で、阿蘇の山間部や県南部、天草地方の離島などの地方では常勤医師数が足りていません 。こうした事情により、地方で働く医師の求人ニーズは増大しています。
そこで、県は平成15年10月に「熊本県へき地医療支援機構」を設置しました。へき地で勤務する医師のためにキャリアパスの構築支援や、へき地で働くための研修や医師の育成、就職・転職のための情報提供などを行っています 。
なお、熊本県は診療科にも偏りが見られます。医師不足が懸念されている診療科目は小児科、産婦人科・産科です 。一方、熊本県には済生会熊本病院 や熊本医療センター のような急性期病院が多く立地している ので、神経内科や整形外科などケアミックスや療養病院の求人が多く募集される傾向にあります。