高知県は「安芸」「中央」「高幡」「幡多」という4つの二次保健医療圏から構成 されます。このうち、中央医療圏に多くの人口と医療機関が集中し、特に高知市は医療機関の5割が集中するなど一極集中型 となっています。それを改善するため、高知県庁には「医師確保・育成支援課」というセクションが設置され 、医療へき地で働く研修医や医学生をサポートする奨学金制度など、さまざまな仕組みが整備されています。無医地区や医療へき地の常勤医師を積極的に募集しており、転職者に対する求人ニーズは非常に高いです。
高知県は診療科目にも偏りが見られ、平成23年の高知県『高知県地域医療再生計画』によると、医師が最も多いのは内科で568人です。このほか多い順に整形外科(171人)、精神科(124人)、小児科(98人)です。一方で、産婦人科および産科(54人)と麻酔科(54人)など特定の診療科目の医師減少が著し く、専門医の求人需要が高いといえます。
高知県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 高知県 | 全国 | 高知県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1407万円 | 1227万円 | 180万円 |
女性 | 702万円 | 1016万円 | -314万円 |
高知県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 高知県 | 全国 | 高知県-全国 |
---|---|---|---|
退職医師の補充 | 21.10% | 17.50% | 3.60% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 24.60% | 27.80% | -3.20% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 21.40% | 16.20% | 5.20% |
休診中の診療科の再開 | 2.00% | 2.30% | -0.30% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 2.70% | 2.20% | 0.50% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 7.80% | 8.40% | -0.60% |
救急医療への対応 | 13.60% | 14.10% | -0.50% |
正規雇用が望ましい | 3.50% | 8.40% | -4.90% |
近々医師の退職の予定があるため | 3.40% | 2.90% | 0.50% |